visumo導入の想定外のメリット
コミュニケーションが増え、リピート促進に
ECサイトに写真を掲載するまでのフローとしては、ハッシュタグ「#パーツクラブファン」のついた投稿から、魅力的でECサイトに掲載するものとして適した写真について、管理画面からユーザーに二次利用を申請。許可が降りたら関連アイテムを設定し、サイトへ掲載する。
「visumoを導入した想定外の効果として、お客様とのコミュニケーションが増えたことがあります。写真の掲載許可を打診すると、『ぜひお願いします』と喜んでご快諾いただけることが多い。導入以前はそういった打診を行っていなかったので、断られることが多いのか、ご快諾いただけたとしてもどのような反応か、まったくわからなかったんです。
でも、実際にはじめてみたら、打診したうちの9割くらいの方からご快諾いただき、とても喜んでくださいます。そうやって考えてみると、弊社のパーツを使ってアクセサリーを作り、ハッシュタグをつけて投稿してくださるというのは、パーツクラブに好意を持ってくださっているということ。そのサイトにご自身の写真が掲載されることを、喜んでいただけているのかなと。写真が掲載されたら見に来てくださることも多いでしょうから、またサイトに来ていただくきっかけにもなっているのかなと思います」
パーツクラブ・オンラインがユーザーのコンテンツの二次利用で徹底しているのは、「絶対にお客様に迷惑をかけないこと」だそうだ。加えて「打診した以上は、許可をいただければ必ず掲載する」ということも。ソーシャルメディアの運営に関しては、パーツクラブ・オンラインを運営する通信販売課のほか、販売推進課などEC以外の部署もかかわっている。他部署との連携も含め、細部にまで気を遣うことがファンとのコミュニケーションには欠かせないのだ。
写真からワンクリックで商品詳細へ
問い合わせ減はユーザーにもメリット
visumo導入の目的のひとつでもあった、ユーザーからの問い合わせ対応についても、成果につながっていると言う。
「Instagramなどの写真を見て、『このネックレス素敵!私も作りたい』という気持ちになり、実際に作るためのパーツが気になって、弊社のサイトに来てくださるというお客様が多数いらっしゃいます。自分が素敵だと思ったネックレスの写真からワンクリックで、使用しているパーツの商品詳細を見ることができるというのは、単に弊社の対応が減るというだけでなく、お客様にとってもメリットがあるツールだと考えています」
ユーザーが投稿する完成形のアクセサリーからどのパーツが利用されているかは、星野さんを筆頭に、パーツクラブ・オンラインの複数名のスタッフが一つひとつチェック。場合によっては、そのパーツ単独の商品詳細ページでなく、カテゴリ一覧にリンクを張るなど、ユーザーの利便性を追求した工夫を行っている。
パーツクラブ・オンラインでは、visumo単体での分析はしていないそうだが、サービスを提供するecbeingの担当者によれば、visumo導入後にPV数がサイト全体の1割程度増加しており、写真を見て商品詳細ページに遷移する割合も、15%以上アップしているという。ユーザーにとって魅力的なコンテンツとなり、ECサイトの利便性向上に繋がっているひとつの成果だろう。