ステップメールのシナリオ設計は、綿密な手順を踏んでこそ
“「シナリオ」の出来が、ステップメールの成果を左右する”という話は、どこかで聞いたことがあるだろう。
「シナリオ」とは、その名のとおり「ステップメールという物語の脚本」のことであるが、いきなり「シナリオ」を設計するのではなく、その前に「CRM マップ」を作り、「シナリオ概要」を作るという綿密な手順を踏んでこそ、「働くステップメール」になるのだということを、前回までに説明した。
今回は、いよいよ「シナリオ」を設計してみよう。
「シナリオ」は、「シナリオ概要」をもとに設計する。テキスト形式なら、「シナリオ」だけを見てほぼすべての文章を書き起こすレベルまで、HTML形式なら次回解説する「構成案」を作成できるレベルまで、詳細に落とし込むのがポイントである。
たとえば、「シナリオ概要」を以下のように設計したとしよう。
上記の「シナリオ概要」から、いきなりテキストメールを書き起こしてもいいような気もするかもしれない。
しかし、ここから直接文章に落とし込むと、書いている途中で、
- 伝えるべき要素同士がうまくつながらず、流れの悪いメールになってしまった
- 適切な素材・情報が入手できない
- あれこれ考えながら書いているうちに、気が付いたらCRMマップと大幅にずれていた
などの問題が起こりがちである。
「シナリオ概要」から「シナリオ」へ、もう1段階落とし込む、ひと手間を惜しまないようにしよう。