中小EC事業者がオムニチャネルを始めるためのサービス5選
「O2O」や「オムニチャネル」という言葉が浸透し、私もビジネスシーンでよく使うようになりました。最初は、大企業や大規模なECサイトにだけ関係あるものと考えていましたが、最新のサービスやツールを使うことで、中小のECサイトでもオムニチャネルが実現できるようになってきています。
今回は、中小規模のEC事業者さん向けに、オムニチャネルサービスをセレクトし、活用方法も含めて紹介していきたいと思います。
サービス(1)スペースのマッチングサービス「SHOPCOUNTER」
今年の5月から始まった新しいサービス「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」は、ポップアップショップ(期間限定店舗)や展示会などに使える、スペースのマッチングサービスです。
東京で実際にお店を開こうとすると、保証金や敷金、内装など莫大なお金がかかります。それをSHOPCOUNTERでは、スペースや期間を柔軟にすることで、気軽にリアルな接点を持てるようしています。
都内でも、たとえばコーヒーショップの壁面スペースなら1日数千円からといった金額帯です。まずは期間限定で出店したり、すでにECでお買い物をしてくださっているお客様との接点に使ったり、ファミリーセール的な利用も可能だと感じました。
サービス(2)ポイント・顧客一元管理ASPサービス「CROSS POINT」
たとえば、すでに実店舗を持っている事業者さんなら、「CROSS POINT」も良いサービスだと感じています。店舗とECのポイントを共通化したい、顧客管理を一元化したいというニーズはとても多いからです。
クロスポイントはASPサービスで、基本料金が3万円/月+店舗ライセンス料金3000円/月と、比較的安価に導入可能です。一元管理だけでなく、リアルなポイントカードを発行したり、スマートフォンでバーコードを表示したりもでき、会員向けアプリなども提供できます。
サービス(3)O2Oポイント共通化ASPサービス「FutureShop2X」
ショッピングカートASP「FutureShop2」と、先述の「CROSSPOINT」が連携したサービスです。ECと実店舗の会員・ポイントを統合し、会員をステージ別に分けたマーケティングが行えます。
初期費用が75万円に、月額15万円とやや高額の部類に入りますが、実店舗とECをつなぐために追加のシステム開発が不要だと考えると、むしろ安価と言えるかもしれません。