LTVは2.72倍に アプリはOMO利用促進の最短ルート
ゴールドウインとメグリは、アプリが売上に与える効果をさらに可視化すべく、アプリ会員と非アプリ会員のアクティブ度合いに目を向けた。すると、2025年9月までの実績値でアプリ会員の平均購入単価は1.13倍、平均購入頻度は1.06倍、LTVは1.19倍と、いずれも非アプリ会員より良い結果が見られたという。
「コラボや限定商品など、単価が高くかつニュース性のある販売情報をプッシュ通知で提供しているのが、こうした結果につながっていると考えています」(ゴールドウイン・都地氏)
また、アプリ利用の有無とチャネル利用動向をかけ合わせた数値にも注目したい。アプリ会員かつ店舗・EC双方で購入するOMO顧客のLTVは2.72倍と最も高く、継続的なつながりを生む上でのアプリ活用の有効性がうかがえる結果となった。
「店舗体験の良さを生かしながらも、売上やLTVの最大化を図る上でOMO推進は非常に大事だとわかりました。会員のOMO化に向けては、現在店舗のみで購入されているお客様へECサイトで店舗在庫確認や購入商品のリペア申し込みができる点、EC別注商品の存在や送料無料などの利便性を訴求するなどして、アプローチを強化しています」(ゴールドウイン・都地氏)
「MGRe」でプッシュ通知→EC送客最大化を容易に実現
THE NORTH FACEアプリが、適正なプッシュ通知増を実現できた背景には、メグリが提供するアプリマーケティングプラットフォーム「MGRe」の存在がある。MGReでは、ユーザー属性から絞り込んだ配信を実現できる「セグメントプッシュ」や会員ID単位で指定した「会員IDセグメントプッシュ」、外部システムから抽出したCSVデータを用いた「外部連携オートプッシュ」など、情報伝達の最適化を図れる機能が多数搭載されている。
「THE NORTH FACEアプリではこれらに加え、カセットレイアウト機能も有効活用いただいています。同機能は、アプリのネイティブ画面の配置を容易に変えられるもので、ゴールドウイン様はプッシュ通知から遷移するコンテンツの最適化なども行われていました。アプリからのEC送客が前年比118%と良い結果を残したのも、こうした改善による成果だととらえています」(メグリ・鯨岡氏)
業界の定説に疑いの目を向け、自社の“正解”を自ら探りに行ったゴールドウイン。その成功の裏には、量と精度の向上があったことを忘れてはならない。
「THE NORTH FACEでは、単に商品を販売するだけでなくイベントも重視しています。商品購入とイベント参加どちらもされているお客様のロイヤリティは非常に高いという結果も出ているため、今後は『モノ(商品)』と『コト(体験)』をつなげたセグメント配信やプッシュ通知を目指しています。
アプリがあることで、こうしたコミュニケーションが円滑になったことは間違いありません。ブランドのファンであるお客様がよりアウトドアやスポーツを楽しめるよう、世界観を伝えながら“ガイド”としての役割も果たしていけたらと考えています」(ゴールドウイン・都地氏)
現状のアプリに課題を感じている方は必見!
メグリは、アプリを通じて「顧客とのつながり」を深めるマーケティングプラットフォームです。会員情報の統合管理、行動データの可視化、プッシュ通知やクーポン配信など多彩な施策をワンストップで実現。店舗とECを横断したOMO施策を支援します。詳細はMGRe公式サイトよりご確認ください。

