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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzine Day 2024 June レポート(AD)

Shopifyはスタートアップだけのものではない 売上拡張と個へのアプローチを実現する仕組みを大解剖

Shopifyアプリ・外部システム連携で顧客交流を活発に Francfranc、江崎グリコ事例

2. Shopifyアプリを活用したパーソナライズ施策

 Shopifyは、フルファネルサポートを実現すべくShopify App Ecosystemを形成し、「Shopifyアプリストア」を通じて1万以上のアプリを提供している。近年は日本産のアプリも増えており、自社の課題に合ったアプリを活用すれば、より細やかなパーソナライズの実現が可能だ。

 外山氏は、日本産のアプリ活用の例として、LINE連携アプリ「CRM PLUS on LINE」を用いた「Francfranc」の取り組みを紹介した。

「同アプリはLINEのID連携促進に役立つ機能や、ID連携後のメッセージ配信機能を備えています。Francfrancでは、LINE連携によって会員登録のハードルを下げながら、顧客データに基づいたセグメント配信を実施し、セッション数を週平均21倍にまで増やしました。顧客の状況に応じたコミュニケーションの好例といえるでしょう」

3. 外部システム連携によるパーソナライズ施策

 Shopifyでは、無制限のAPI連携環境を提供し、あらゆる外部システムとのつなぎ込みを可能としている。顧客情報や商品情報管理、マーケティング、定期購入、カスタマーサポートなどと絡めれば、より高度なパーソナライズも夢ではない。

 たとえば、データマーケティングツール「b→dash」と連携すれば、顧客・受注データなど、Shopifyで集めたあらゆるデータをb→dash内で加工・統合し、メールやLINE、SNSなどの各種施策や分析に活用できる。

例:b→dash×Shopify連携
クリックすると拡大します

最近増えているのは、『Shopify Plus』と自社共通ID基盤との連携施策です。共通ID化により、顧客は一つの会員IDで同一企業のプラットフォームを活用でき、ブランドにとっては適切な購買アクションの把握や精度の高いマーケティング活動が可能となります」

 既に江崎グリコ株式会社、味の素株式会社、サッカーチームの「鹿島アントラーズ」などがこうした施策に取り組んでいるという。江崎グリコでは、同社が運営する各種サービスを共通IDで利用できる会員・認証基盤「グリコメンバーズ」を提供し、自社ECやファンコミュニティ、工場見学予約など、サイトやチャネルをまたいだ顧客行動の把握を進めている。

エンジニアリング主導でトレンド把握 Shopifyの強さはここにあり

 セッションのまとめとして、外山氏はShopifyがエンジニアリング主導の企業であることを強調。Shopifyはグローバルで約8,000人の従業員を抱えているが、半数を上回る4,000人以上がエンジニアとしてコマースにフォーカスした業務を行っている。さらに外山氏は、Shopifyが2023年には年間2,000億円以上もの開発費を投じたことも明かした上で、最後にこう締めくくった。

「Shopifyで働くエンジニアは、マーケットのトレンドに合わせて、どのような機能がeコマースの世界に必要なのか、常に考えながら実装しています。『最小限のリソースで最大限の結果を得る』、そして『ブランドの成長に合わせて機能を拡張する』。Shopifyの一番の強みは、こうした最先端のテクノロジーや機能を取り入れられる環境が手に入る点にあるといえます」

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この記事の著者

加納由希絵(カノウ ユキエ)

 フリーランスのライター、校正者。地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Shopify Japan株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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