ヤプリ9周年 スモールビジネス向け新展開
アプリプラットフォーム「Yappli」を提供するヤプリが、 4月1日に創業9周年、提供するYappliも9周年を迎えたことを発表した。4月1日の発表時点では、600社以上に導入、累計アプリ数は714、前回の定点観測でも紹介したように、Yappliで作られたアプリの累計ダウンロード数は1億を突破している。
「たとえば複数のブランドをお持ちのアパレル企業様がブランドごとにアプリをお持ちになるなど、1社様で複数のアプリを制作される場合もあります。まずBtoCビジネス向けにアプリを作ってみて、使い勝手の良さや制作の容易さから社内のワークフロー用のアプリを作るなど、きっかけができると1社内で次々にアプリを展開される企業様もありますね」
内訳を見ると、「Yappli for Marketing」が473アプリで、アパレルが40%、生活雑貨が10%、飲食店が8%、スポーツ用品が6%、「Yappli for⦆Business」が108アプリで、製造業が31%、美容・化粧品が12%、サービスが12%、医療・製薬が11%となっている。
このように日本のアプリ活用を牽引してきたヤプリだが、 9周年を迎え、新規事業の創出を目指し今後の展望を発表した。「セルフサーブ」「海外進出」のふたつの軸となる。
「スモールビジネスの成長をサポートする新プラン “Yappli Lite”を、2022年4月21日にローンチしました。必要な機能だけを厳選し、自らアプリを作成できるよう豊富なテンプレートを用意しています。また、日本のエンタープライズで培った高品質な製品を世界中のスモールビジネスに提供していきます」
アプリの一画面に複数機能の表示が可能に
次にYappliの機能アップデートを紹介する。3月30日に、通知履歴機能・ビデオ機能・電子書籍機能で、同一画面に複数機能の表示ができるようになったことを発表している。本アップデートにより、管理画面上でブロックの表示・非表示時の切り替え、タイマー設定が可能になった。
「2年がかりで改修に取り組んでいた気合の入ったアップデートです。発表時点では一部機能に限られていますが、この仕組みにより、今後は難易度の高いアプリが作れるようになります」
従来は、ひとつの画面にひとつの機能を表示する仕様となっていた。本アップデートにより、たとえばユーザーへのお知らせ一覧(通知履歴)とアプリ内のコンテンツ(ビデオ、電子書籍)を合わせてひとつの画面に表示させることが、管理画面上で設定するだけで可能になる。
「EC事業者様はさまざまなデータをお持ちですから、組み合わせでユーザーにとってより良いアプリ体験を提供できるようになります。今後のさらなるアップデートでEC事業者様には喜んでいただけるようになるのではと思います」