Nateeが伝授!TikTok売れを起こす3つのポイント
第2部では実践編として、TikTok広告活用を行う、株式会社Natee 取締役COO 朝戸太將氏、株式会社HADO 代表取締役社長 田中大雅氏が登壇した。
Nateeが担当した事例を紹介するとともに、Nateeが考えるTikTok売れを起こすためのポイントを解説した。Nateeでは、「アテンション」「イマジネーション」「クリエイターらしさ」のトリプル訴求を織り交ぜ、勝ちパターンのクリエイティブを転用していくことが重要だと考えている。
「TikTokは、すべての投稿が自動的に再生される仕組みになっています。最初の2秒間で視聴者の親指を止められるか勝負の分かれ目になる。これが『アテンション』です。次に、動画の視聴者が「その商品を利用した後、自分がどのような体験を得ることができるか」を想像していただける、それが『イマジネーション』です。そのために、視聴者が自分ごと化しやすいクリエイティブで興味・関心を引くことが重要だと考えているので、その広告に親和性の高いクリエイターを起用し、実際に商品を利用してもらいながら動画クリエイティブを制作するようにしています。 そして最後に、TikTokにおいては『クリエイターらしさ』が欠かせない領域になっています。そのクリエイターの過去の投稿動画を10〜20本ご覧いただき、支持されている理由やその人らしさをしっかりインプットしておくことをおすすめしたいですね」
これらを踏まえれば、TikTokは高価格帯の商品であっても「バズる」「売れる」の両方を実現できるメディアであると朝戸氏は言う。気になる効果測定については、朝戸氏は実践しているふたつの方法を紹介した。
「ひとつは広告に紐付けるというわかりやすい方法。もうひとつは、クリエイターさんの投稿動画の再生数と、ECサイトのPVや購入数をデイリーで1週間ほど追うというものです。動画の再生数とECサイトのPV、購入数に相関があれば、ただバズるだけではない、ECの購入に効く施策が打てたのかの振り返りができる。PDCAを回していくことができます」
朝戸氏は、TikTokをはじめて活用する広告主に、施策のKPIをどこに設定すべきかよく聞かれると言う。「再生数」「購入意向」「コメント率」の3つを挙げた。
「まずは動画の再生数から始め、それがある程度達成できるようになったらブランド別に購入意向などを見ていってください。慣れてきたら、動画別に『商品を購入したい』との意味合いのコメントの割合を測っていくと、購入に結びつくものとそうでないもののクリエイティブの差分がわかってくるのではないかと思います」