O2Oは「Online to Offline」の略称で、インターネットを通じて実店舗などオフライン(実世界)への誘導を実現したり、購買体験に影響を与えたりといった施策を指す言葉である。たとえばスマートフォンアプリを通じてクーポンを発行し、実店舗の来店や利用を促進したり、位置情報サービスを使って近くの店舗を地図上に表示したりといった施策が、O2Oに分類される。なお、この概念をさらに発展させた取り組みや概念として、OMOやユニファイドコマースが存在する。
O2Oが注目されるようになった背景には、スマートフォンやSNSの普及が大きい。いつでもどこでもインターネットを利用できる環境が誰にでも与えられ、情報検索を誰もがスマートフォンを使って気軽にできるようになったことで、オンラインの情報をオフラインの行動に反映するような習慣や生活様式が定着していることが要因である。
近年ではこのようにデジタル化が進んだことで、O2Oはオンラインからオフラインへ影響を与えるだけでなく、オフラインからオンラインへ影響を与えるような、相互に作用し合う関係性も育まれてきた。
O2Oをビジネスに取り入れるメリットとして、オンラインとオフラインの施策を連携することで、それぞれの事業における販売促進につなげられることが挙げられる。ECサイトしか利用していなかった顧客を実店舗に誘導したり、実店舗の顧客をオンラインに誘導したりすることで、顧客との関係の強化が可能である。
また、インターネットで購入した商品を店舗で受け取るような、オムニチャネル関連のサービス利用を促すきっかけとしても期待される取り組みである。
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