「Oracle Cross Channel Orchestration (Oracle Responsys)」採用背景
ナノ・ユニバースでは、これまでも顧客データの一元化には従来から取り組んできたが、顧客が閲覧するチャネルがメール、Webサイト、モバイル端末のアプリケーションやプッシュ通知など多様化する中、現状の仕組みでは、顧客を基点とした複数のチャネルでの一貫したマーケティング施策に対応できないという課題を持っていた。また、ECサイトへの誘導を検討する中で、顧客とのコミュニケーションの中心的な役割を持つモバイルアプリの利用促進を強化する必要があった。
その中で、複数のチャネルを介し、顧客との接点を継続的に保ちながら、リアルタイムに一貫したコミュニケーションを設計・提供できる仕組みが求められていた。
取り組む施策
そこで今回、マーケティング業務向けクラウド製品群「Oracle Marketing Cloud」のクロスチャネル・マーケティング・プラットフォーム製品の「Oracle Cross Channel Orchestration (Oracle Responsys)」を採用。これにより、店舗への来客を中心にナノ・ユニバースのアプリ会員の促進を行い、接客や店舗に設置したビーコンから顧客の嗜好や来店履歴などのデータを集約する。
店舗への来客を中心にアプリ会員化の促進を行い、接客や店舗に設置したビーコンから顧客の嗜好や来店履歴などのデータを集約。こうしたデータにより、ターゲットとする顧客像の設定、メッセージ作成に活かすほか、Webサイト上での行動履歴と組み合わせて、日頃モバイル端末での閲覧頻度が高く、ECサイトのカート上に商品が残っている顧客には、モバイル端末のプッシュ通知でお知らせを届けたり、セールに関するバナーにアクセスし、メールの開封率の良い顧客には、メールでのECサイトでのキャンペーンの案内を送付するなど、各顧客別に最適なデジタル・マーケティングの施策を行うことが可能になる。
評価点
ナノ・ユニバースでは、「Oracle Cross Channel Orchestration」の以下の点を評価している。
- 顧客との接点であるメール、Webサイト、モバイル端末、店舗などナノ・ユニバースが施策の対象としている複数のチャネルを一元的に管理でき、顧客を基点として一貫したメッセージを配信、管理できる。
- ECサイトのカートに商品が残っている数時間後や、メール開封後の数日後と指定して次のキャンペーン施策を柔軟に設定でき、そのキャンペーン設定画面が管理者にとって直感的で操作が容易である。
- 店舗での購入履歴やビーコンから得た来店履歴、Webサイトの閲覧などの顧客の行動履歴と、自社のファーストパーティ・データを組み合わせたターゲティングが可能となり、顧客を基点とした一貫したデジタル・マーケティングを実現できる。