ECzineは、2024年6月6日(木)に無料オンラインイベント「ECzine Day 2024 June」を開催する。Cookieレス時代に通用する個性をテーマとした本イベントは、ユナイテッドアローズやシップス、ファンケル、ブックオフコーポレーションなどが登壇。メンバーズプログラムによる顧客との継続的な関係作り、信頼を得るためのデータ活用方法などといった幅広い内容のセッションを用意している。
開催まであと2日と迫った本イベント、今回はBトラックのセッション概要をまとめて紹介する。1日でECや小売のデータ活用、体験構築に関するまとまった知識を得られる貴重な機会、1セッションからでも参加可能なため、ぜひスケジュールを合わせて参加してみてはいかがだろうか。なお、事前登録のうえ、当日3セッション視聴した人に対し、抽選で翔泳社の本を1冊プレゼントするキャンペーンも実施予定となっている。
タイムテーブルの詳細は、「ECzine Day 2024 June」イベントサイトの「タイムテーブル」からもチェックすることが可能だ。
B-1
- セッション名:中川政七商店の個性は“プラットフォーム”の強さ ブランド同士の相乗効果を生む新ビジネスとは
- 登壇者:株式会社中川政七商店 コミュニケーションデザイン室 MONJUプロジェクトマネージャー 中田勇樹氏/経営企画室 さんち商店街 ディレクター 中武直美氏
生活雑貨のSPA事業を行いながら、日本ブランドの支援なども手掛ける中川政七商店。同社はさらに支援の幅を広げるため、初のECモール「さんち商店街 Selected by 中川政七商店」を2023年10月にオープンした。本セッションでは、これまでの自社事業やコンサルティング事業で培ってきたノウハウをツール化するなど、「仕組み」として支援の輪を広げる様子をお届けする。個性ある中川政七商店流EC運営の仕方が垣間見えるセッションになるはずだ。
B-3
- セッション名:広告運用の最前線 単発のROASではなくLTVを最大化する広告運用とは?
- 登壇者:株式会社Shirofune 代表取締役 菊池満長氏
EC広告運用のトレンドも、数年経てば大きく移り変わる。特に近年は、AIの発展により運用方法そのものにも変化が起きている時代だ。CVやROASの最大化から「LTV運用」という新潮流が生まれている点にも注目したい。アップデートができていないという方に向け、本セッションではROAS運用の課題から、LTV運用の考え方や実践方法、定期購入型・単品通販型などの販売タイプ別攻略法を紹介する。
B-4
- セッション名:販売ではなく“提案”にデータを活用 ファンケルに学ぶ、Cookieレス時代の顧客との向き合い方
- 登壇者:株式会社ファンケル グループIT本部 情報システム部 部長 長谷川敬晃氏
通販サービスからスタートしたファンケル。創業当時より顧客との“つながり”を重視し、事業を拡大してきた。そのため、早い段階からファーストパーティデータの活用を開始している。その目的は目先の売上向上ではなく、顧客へ適切な提案をすること。結果的に信頼関係が構築され、継続利用や売上成長につながるという。本セッションでは、同社がCookieレス時代の顧客との向き合い方を語る。
B-5
- セッション名:ココナラに聞く!「データが導くブランドの未来、顧客行動データの活用とリアルタイムアクションでデジタル時代の成功へ」
- 登壇者:Braze株式会社 カスタマーサービス本部 カスタマーサクセスマネージャー 紺野賢氏/株式会社ココナラ マーケティング部長 清水敬大氏
スキルマーケットとして、あらゆるジャンルの「仕事」や「相談」を商材化している「ココナラ」。そのジャンルの多様さから、レコメンドにユーザーの興味・関心を素早く反映するなど、リアルタイム性のあるアクションを絶えず行っているそうだ。本セッションでは、具体的にどんなアクションを起こしているのか、それによるユーザーの反応や現在進行中・これから着手予定の取り組み、今後の戦略などを紹介する。多ジャンルの商材を扱う事業者、サービスなど無形商材をeコマースで顧客に選んでもらうための手段に悩む方にとって、必見のセッションとなるに違いない。
B-7
- セッション名:なぜ、無印良品はサステナビリティとビジネスを両立できるのか 個性が光る体験とリセールの可能性
- 登壇者:株式会社良品計画 産地開発部 素材開発担当課長 大常寿典氏/循環推進部 二次流通課 戸村幸太氏
国内でも「サステナビリティ」への取り組みに関心が寄せられる一方で、具体的な事例はまだまだ少ないといえる。どうすれば、売上・利益の向上といったビジネス成長とサステナビリティを両立できるのだろうか。たとえば、2010年から自社の繊維製品の回収を行っている「無印良品」は、2015年に、回収した衣類を染め直して再販する「ReMUJI」をスタート。2021年からは、同事業により一層注力し、売上規模を拡大させている。本セッションでは、運営元である良品計画がリセール事業がもたらすメリットについて解説する。
B-9
- セッション名:アダストリアのDX革命と成長を促すIT戦略
- 登壇者:株式会社アダストリア DX本部 シニアマネジャー 豊永周平氏/日本オラクル株式会社 NetSuite事業統括 シニアディレクター アカウント営業本部 本部長 福宮友和氏
アパレルSPA企業として、多数のブランドを有するアダストリア。DXだけでなく海外展開にも力を入れている同社は、2022年に海外事業の黒字化に成功している。本セッションでは、海外事業を推進する上で力を入れた組織文化の変革や、人材に関連する課題の解決法に焦点を当て、DX本部 シニアマネジャーの豊永氏に話を聞く。日本のアパレル企業がさらなる成長を遂げるために何をすべきか。未来へのヒントが得られるはずだ。
B-10
- セッション名:生成AIはECと小売のクリエイティビティ・顧客体験にどう影響するか 三越伊勢丹・TSIに聞く課題と可能性
- 登壇者:株式会社三越伊勢丹 オンラインストアグループ デジタルベース運営部 計画 マネージャー 石井健二氏/株式会社TSI プラットフォーム本部 デジタルプラットフォーム部長 岸武洋氏/株式会社翔泳社 ECzine編集部 藤井有生
生成AIの導入を検討しているが、一歩踏み出せない。自社でどのような効果を得られるかイメージがわかない。こうした読者に向けて、本セッションでは生成AIがクリエイティブと顧客体験にもたらす影響について考える。三越伊勢丹は、同社が運営する「ISETAN STUDIO」を通じてAIモデルの提供スタートを発表した。また、TSIは画像生成AIを活用したコーディネートコンテンツの創出に取り組んでいる。生成AIによって業務効率化と独自性の両立に挑む2社の事例から、具体的な活用方法や人間が行う作業との適切なすみわけ方が見えてくるだろう。
ECzine Day 2024 June その他のセッションのご紹介
A-1
- セッション名:ブランドと顧客の距離感は今後どう変わる?ユナイテッドアローズとSHIPSがメンバーズプログラム刷新に込めた想いを語る
- 登壇者:株式会社ユナイテッドアローズ OMO本部 デジタルマーケティング部 CRM課 課長 池田沙貴子氏/株式会社シップス 営業本部販売促進部 主幹 三瀬崇弘氏/株式会社翔泳社 ECzine編集部 木原静香
A-2
- セッション名:Shopifyだからできる!1st partyデータをフル活用した“個と向き合う“ブランド体験
- 登壇者:Shopify Japan株式会社 アカウントエグゼクティブ 外山児雄氏
A-3
- セッション名:売上を伸ばすOMO「3つのポイント」 ~データ活用に基づく具体的手法を大公開~
- 登壇者:株式会社ビービット ソフトウェア事業本部 マーケティングソリューション セールス&マーケティングマネジャー 生田啓氏
A-4
- セッション名:定性データに耳を傾ければ自社の「痛点」が見える BOOKOFFのポリシーと顧客体験改善ループを紹介
- 登壇者:ブックオフコーポレーション株式会社 カスタマーコミュニケーション部長 菊谷一郎氏
A-6
- セッション名:EC上で“ブランドの個性”を表現するスタッフコンテンツやUGC、データ活用できていますか?
- 登壇者:株式会社バニッシュ・スタンダード BizGrowth Unit Sales Manager 薄井崇史氏
A-7
- セッション名:ベイシアがネットスーパー・アプリ強化から得た示唆を共有 ~データが見せる顧客像と次なる一手とは~
- 登壇者:株式会社ベイシア マーケティング本部 e-コマース部部長 戸枝智存氏
A-8
- セッション名:今だからこそ語れる、ライブコマースの理想と現実 ~先進企業の「落とし穴」から学ぶ~
- 登壇者:Firework Japan株式会社 Country Manager 瀧澤優作氏
A-10
- セッション名:広告でものが売れる時代は終わったのか ~ポストCookie時代のeコマースとデジタル広告の課題を探る~
- 登壇者:Yuwai株式会社 代表取締役 田中広樹氏/オルビス株式会社 CDO・ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌・株式会社リゾート Founder Chairman 石川森生氏/株式会社TENTIAL ウェルネス事業本部 本部長 岩松泰平氏/株式会社翔泳社 ECzine編集部 木原静香