アリババグループは10月24日、2022年天猫ダブルイレブンの、ライブコマースによる売上について発表。130の「タオバオライブ(淘宝直播)」チャンネルを通じた売上が、天猫ダブルイレブン開始後わずか4時間で約2億円を記録したという。
タオバオライブは、アリババグループのタオバオ(淘宝)、Tmall(天猫)アプリに組み込まれたライブコマースチャンネルだ。中国の消費者は、天猫ダブルイレブン期間中、タオバオライブに頻繁にアクセスしている。2022年天猫ダブルイレブンでは、予約販売開始1時間のタオバオライブにおける再生回数が、昨年同期と比較して600%増加した。
タオバオとTmallの業界開発・運営センターでプレジデントを務める楊光氏は、予約販売開始の記者会見において「ライブコマースは、ストーリー性のある製品情報を伝えるうえで有効な手段になっている。消費者は、コンテンツ視聴を通じて特定の製品に強い関心を持つことが多い」と述べている。
2016年5月に開始されたタオバオライブ。ブランドが新製品を発表し消費者とのエンゲージメントを高めるうえで効果的な手段となっているようだ。中国版TikTokドウイン(抖音)のみでライブ配信していたインフルエンサーを含め、この1年間で50万人以上のライバーが新たにタオバオライブに参加した。これら新規ライバーによるタオバオライブ経由の売上は、2022年天猫ダブルイレブンの予約販売開始後4時間で、前年比684%を記録している。