スタッフDXのアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営するバニッシュ・スタンダードとAI技術をベースとしたデジタルマーケティングサービスを提供するシルバーエッグ・テクノロジーは連携し、ニトリにて、AIによるインテリアコーディネートのレコメンドサービスを開始した。
STAFF START+アイジェント・レコメンダー 連携サービス
STAFF STARTは、専用アプリを通じて、自社ECサイトやSNSなどで、店舗スタッフのオンライン接客を可能にするStaff Techサービス。スタッフ1人ひとりの投稿コンテンツを経由し、どのくらいEC売上やPVが発生したか成果が可視化されるので、本部はそれらの実績を、店舗やスタッフ個人の評価に役立てることができる。
今回同サービスをシルバーエッグのAIサービス「アイジェント・レコメンダー」と連携させることで、ニトリの公式通販サイト「ニトリネット」にスタッフが投稿した多様なインテリアのコーディネート画像(スタッフコーディネート)から、消費者1人ひとりの好み・関心に合うものをAIが選び出し、提案することが可能となった。
アイジェント・レコメンダーは、すでにニトリネットの商品レコメンドでも利用されており、サイト滞在時間の向上、CVRの向上などの効果が評価されている。今回のコーディネートレコメンドサービスは、ニトリネットの消費者が「自分のライススタイルを豊かにする」と思える商品との出会いを促進し、商品レコメンドと同様の効果が見込まれる。また、ニトリスタッフには自分が投稿したコンテンツが評価されやすい環境を提供し、消費者とのコミュニケーションを通じたライフスタイル文化醸成の活性化が期待されているという。
ユーザーが見た「商品」と「コーディネート」の情報から、好まれるコンテンツを予測
アイジェント・レコメンダーのAIは、協調フィルタリングをベースに、ベイジアンネットワークなど複数の技術要素を組み合わせた独自技術。消費者1人ひとりがどのような商品を購入し、またどのようなSTAFF STARTの投稿コンテンツに関心を示したかを学習し、消費者1人ひとりが“今”見たいと思っているコーディネートをリアルタイムで予測する。
消費者の年齢や性別といった属性情報に頼らない同方式は、属性ベースの予測よりも精度が高く、かつ高速であることが、ABテストから実証的に確かめられているとのこと。また、属性によるバイアス(たとえば、40代男性はこういうものを好むだろうという“決めつけ”)が入らないことから、個人の本質的な嗜好に沿ったライフスタイルの提案が可能になり、顧客体験の質的向上に寄与する。