多言語化で海外売上が大幅増加 4社のアパレルEC成功事例を紹介
最後に秦氏は、「WOVN.io」を活用して成果を上げている事例を紹介した。
株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
東京・大阪・鹿児島に商業施設を展開し、自社ECでのグローバル展開も行うSHIBUYA109エンタテイメントは、「WOVN.io」による多言語化でサイト直帰率を半分以下に減らすことに成功している。
同社のECサイトでは、日本語のほかに英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語に対応を予定していたものの、商品点数の多さからすべてを人力翻訳でやるのは非現実的であった。しかし、「WOVN.io」を導入することでほぼ全自動の運用が実現した上に、前出のとおりサイト直帰率を大幅に改善、イニシャルコストの削減にもつなげている。
株式会社聖林公司
オリジナルブランド「ハリウッドランチマーケット」に加え、インポートやヴィンテージアイテム、フードなどを取り扱う聖林公司は、「WOVN.io」活用で海外流入数、外国人売上を大幅に増加させている。
同社は、多言語化以前から海外売上があり、本格展開を行えばさらに売上が伸びるという試算を立てていた。そこで、海外顧客が持つライフスタイルへのこだわりに応える表現を行うべく「WOVN.io」を導入。ECサイトの多言語SEOやSNSなどでの発信に力を入れた結果、前出した良い結果につながったと言う。
「『インディゴ』『藍染』など、業界特有の言い回しを翻訳する際には必ず人の目を通して適切な表現にこだわり、購買につながる工夫を施したと聞いています」(秦氏)
株式会社トゥモローランド
アパレル商品の販売、セレクトショップの展開を行うトゥモローランドでは、「WOVN.io」を用いて多言語化を実現し、海外リピーターの増加率を4倍以上に伸ばしている。
同社は、「WOVN.io」導入以前からEC売上の2%弱が海外からの購入によるものであったが、インバウンドでの需要を帰国後につなげることができておらず、海外パートナーからも多言語化の要望が上がっていた。そのため、商品の魅力をより適切に伝えるべく「WOVN.io」を導入。機械翻訳とポストエディットを併用して多言語化を行いつつ、併せて代理購入サービスを活用して英語のリピーターを30%、中国語(簡体字)のリピーターを40%増やすことに成功している。
株式会社アニウェア
アニメ・ゲーム・漫画作品とコラボした、アパレル・雑貨を販売するECサイト「SuperGroupies」を運営するアニウェアでは、「WOVN.io」で多言語化を実施し、半年で海外ユーザーを400%増やすことに成功している。
「WOVN.io」導入以前は日本語対応のみとなっていた同サイトは、海外からアクセスする顧客の直帰率が高く、外国語での購入問い合わせに対する人的コストが課題となっていた。機械翻訳での対応を試みたものの、アニメ・ゲーム・漫画作品には独特な固有名詞が多く、対応方法に困っていたところでWovn Technologiesに相談が寄せられたと言う。
「WOVN.io」による多言語化対応後は、商品説明を母国語で読めるようになった顧客からの代理購入が増加。中国語圏の利用者が多いと想定していたが、蓋を開けてみると英語圏の利用者が多いとわかるなど、新たな発見にもつながっているそうだ。
講演の冒頭で秦氏が語ったように、インターネットに国境は存在しないが、適切な情報を伝え理解してもらうためには必ず言語という壁が立ちはだかる。グローバル化は、自社製品・サービスの良さをより多くの人に知ってもらい、顧客数や売上の増加といった成果につなげるための打ち手として重要であることは間違いないと言える。コロナ禍の一時的な対応としてではなく、ビジネスを成長させる術として「ぜひ多言語化を進めましょう」と秦氏は語り、セッションを締めくくった。
Webサイト・アプリの多言語化に興味がある/課題を感じている方へ
Wovn Technologiesは、Webサイト・アプリを最大43言語・76のロケール(言語と地域の組み合わせ)に多言語化し、海外戦略・在留外国人対応を成功に導く多言語化ソリューション「WOVN.io」および「WOVN.app」の開発・運営をしています。本記事で興味を持たれた方はぜひお気軽にご相談ください。詳細は【オンライン個別相談会】開催のお知らせから。
また、セミナーも毎月開催しておりますのでご参加ください。詳細は出展イベント一覧から。