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Ascential傘下で展開加速 Amazon広告最適化AIツール「Perpetua」が日本支店開設

 Amazon広告最適化AIツール「Perpetua(パーペチュア)」などを提供する米国のPerpetuaが、グローバル展開の強化を目的に日本支店 Perpetua Japanを開設した。Perpetua Japanのリーダーには、日本で「Perpetua」を提供してきたシンクリンク代表・的場啓年さんが就任。これにより「Perpetua」のローカライズが進み、日本のEC事業者がより使いやすくなると言う。的場さんを中心に、日本支店開設にかかわるメンバーに話を聞いた。

Perpetuaのポテンシャルを最大限発揮するための日本支店開設

 Amazon広告最適化AIツール「Perpetua(パーペチュア)」。ECzineでは2020年6月に、ACoSが129%から36%に改善した事例とともに紹介した(参考記事)。「Perpetua」の日本での導入が2021年3月時点で200社、今回取材した2021年8月時点では400社に迫っており、同ツールへのニーズの高さがうかがえる。

 日本市場における成長を受け、8月1日に日本支店 Perpetua Japanを開設。Perpetua Japanのリーダーには、日本で「Perpetua」を提供してきたシンクリンク代表の的場啓年さんが就任することになった。日本支店開設について、的場さんはこう語る。

 「おかげさまで、日本市場で『Perpetua』を導入いただいているEC事業者様の数は400社に迫っており、非常に好調です。しかしながら、今まで販売を代理していた立場であるシンクリンクではPerpetuaのナレッジが100%とは言えず、ツールのパフォーマンスを十分に発揮できないケースがあることに歯痒さを感じていました。また、ツールをお渡しするだけでなく、EC事業者様のビジネスをどう伸ばしていくか、その上でAmazon広告をどう活用していくか戦略の部分を一緒に考えていきたいと常々思っていました。そのためには、日本だけで培ったナレッジだけでは十分ではなく、さらなる人員の強化なども必要だと考えました。こうした背景からPerpetuaと話し合いを行い、Perpetuaとシンクリンクが一緒になってやっていくことがEC事業者様の利益であるという結論に至り、日本支店の開設となりました。従来のシンクリンクのスタッフがそのまま、Perpetua Japanに加わる形です」

Perpetua Japan開設にかかわるメンバー

 一方のPerpetuaも、2021年4月にAscential社に買収され、Ascentialグループ傘下となっていた。Ascentialは世界100ヵ国以上を対象に、デジタルコマース、プロダクトデザイン、マーケティング、リテール&フィナンシャルサービスの4つのビジネスユニットによって、デジタルコマースの最適化、マーケティング効果の最大化を支援する企業である。Perpetuaはグローバル展開を推進することを目的に今回のM&Aを行い、7月にはヨーロッパに、8月には日本に進出することになったわけだ。M&Aについて、Ascential、Perpetuaの経営陣はこう述べている。

 「Ascentialは、長年にわたり日本のクライアントにもデータ、インテリジェンス、アナリティクスのサービスを提供してきました。日本におけるクライアントは、ファッション、美容、家電、FMC、マーケティングエージェンシー&ネットワーク、フィンテックなど多岐にわたります。 Ascentialでは、デジタル・コマース・サービスへの投資を拡大しており、その中でPerpetuaは、当社のデジタルコマース・ポートフォリオの中で独立したブランドとなります。大きなデジタル経済を持つ日本は、ますます重要なマーケットとなると考えています」(Dan Cotton/Ascential Asia-PacificのExecutive Vice President)

 「Ascential Edge Retail社の調査によると、日本のデジタルコマース市場(2020年に1,020億米ドル)においてAmazonは28%のトップシェアを占めており、2025年には12%の年平均成長率で1,810億米ドルに達すると予想されています。 日本は、Amazonにとってアメリカに次ぐ世界最大の市場のひとつです。北米での成功を日本でも再現するためには、ワールドクラスのチームを雇用し、お客様に最高の体験を提供するための投資が必要だと考えました。Perpetuaのミッションは、オンラインで販売するすべての人に強力な力を与えることであり、その強力な力をできるだけ多くの日本のEC事業者、ブランド、代理店に与え、競争が激化する環境下でマーケティング費用と販売効率を最適化できるようにしたいと考えています」(Adam Epstein/Perpetua VP of Growth)

 Ascentialグループ傘下となり、グローバル展開を加速するPerpetuaのダイナミックな躍進を、的場さんも肌で感じている。

 「Ascentialグループ傘下になったことで、ビジネスが加速度的に進化しているのを感じます。Perpetuaの開発本拠地であるトロントオフィスでは、週10人のペースで新たなエンジニアが増えているようです。Amazonの研究開発にかける費用と開発スピードは、皆さんがご存じのとおりです。Perpetuaのように北米の、しかもAIの本拠地であるトロントにオフィスをかまえ、密にやりとりを行える立場にあることは、Amazonのテクノロジーの進化をキャッチアップしていくうえで強みになると考えています。たとえばPerpetuaは、Amazon DSPマネージドサービスのAmazon Advertising Preferred Sales Partner(AASP)です。今後は、Perpetua Japanが日本の大規模な広告主や代理店に本サービスを提供できるようになります。DSPに限らず、強いサービスを日本の広告代理店様、EC事業者様にご提供していきたいと考えています」(的場さん)

導入企業400社へ!導入で「効果が上がった」は6割超え

 日本国内においてはわずか半年で、200社から400社へと2倍近く導入事業者数を増やした「Perpetua」。日本市場にポテンシャルがあると評価され、Perpetua Japan開設の要因ともなったわけだが、躍進の背景には何があるのだろうか。

 「Amazon販売事業者様のコミュニティがいくつかあり、そこで『Perpetua』をご紹介いただいているようです。実際に『Perpetua』をご利用になったEC事業者様が、仲間の皆さんにクチコミで広めてくださっているのは本当にありがたいことです。コロナ禍によりAmazonで販売を行う事業者様が増えたことも影響しているのではと見ています」(的場さん)

 改めて、Amazon広告最適化AIツール「Perpetua」を紹介する。「Perpetua」は、広告予算と目標ACoS(Advertising Cost of Sale:売上高に占める広告費の割合)を設定すると、AIが運用を担い、ACoSを最適化してくれるツールだ。月額広告費が10万円以下であれば月5,500円から利用できる安価な価格設定も特徴のひとつだ。EC事業者がものづくりや接客など本来の商売に注力できるよう、広告運用の負荷を軽減したいという思いのもと、的場さんは「Perpetua」を展開している。

 的場さんに「Perpetua」導入事業者ついて分析してもらった。「Perpetua」は、月額の広告予算でプランが分かれるのだが、10万円以下の事業者が53%と過半数を占め、10-25万円が22%、25-50万円が13%、50-100万円が7%、100万円以上が4%となっている。業種別に見ると、これはAmazonの『出品』という概念からかさまざまな商品を販売する事業者が多く、これを『複合ジャンル』(39%)とした。それを除くとファッション17%、生活雑貨11%、化粧品コスメ9%、健康食品9%となっている。

Perpetuaオーバービュー

 「『Perpetua』導入後に売上が上がった、もしくはACoSが下がったのを『効果が上がった』とすると、効果が上がった(Excellent)が64%、変わらない(Average)28%、下がった(Poor)が8%となりました。ご導入いただいた事業者様からは『Amazon広告にまつわる人件費や手間が軽減されるため、導入費用を差し引いても安い』といったお言葉をいただきます。『Perpetua』の使いかたとして、完全にAIに任せて自動化する場合と、マニュアルと組み合わせるふたつのやりかたがあり、広告効果を重視するのであれば後者をお薦めしています。どちらのやりかたにしろ、一部でも自動化することで、広告運用の負荷が下がるのを大きなメリットと感じてくださるようです」(的場さん)

ローカライズでますます使いやすく、日本のECのさらなる支援へ

 しかしながら、「Perpetua」の利用ハードルは必ずしも低いとは言い難かった。管理画面は日本語化されているもののわかりやすさで言えば難があり、より学びたい人向けの記事や動画は英語で作られたものが多かった。このような課題が、今回の日本支店開設とローカライズのための投資が積極的に行われれることで解決に向かうと言う。また、投資は採用にも向けられる。人員を増加することで、ツールの受け渡しだけではなく、EC事業者のマーケットプレイスでの売上最大化の戦略を共に考えることでEC事業社への支援の幅も広がると考えている。

 「PerpetuaがAscentialグループの傘下となったことでもっとも重要なのは、日本のお客様に最高のカスタマー・エクスペリエンスを提供できるよう、日本で積極的な採用を行うことです。 2022年には、アカウント・マネジメント・チームの人員を3倍に増強し、より強固にお客様をサポートしていく予定です。 また、より日本にローカライズされたサポートを提供するため、ヘルプセンターの記事やエデュケーションビデオをすべて日本語に翻訳していきます」(Adam Epstein/Perpetua VP of Growth)

 力強いバックアップを得たPerpetua Japan。的場さんは今後の展望をこう語る。

 「Perpetuaの経営陣は、北米で実施していたマーケティング活動の焼きまわしでは、特殊なデジタルランドスケープを持つ日本市場で通用しないことをわかっており、ローカライズについては完全に任せてもらっています。Perpetua Japanでは、たとえばチャットだけではなく電話での対応も行いますし、Slackでコミュニティを作るなどして、ご利用いただいているEC事業者様同士が情報交換できるようにもしていきます。従来行ってきたカスタマーサポートについては、『本当に助かる』といったお言葉をいただいてきました。Perpetua Japanになってもその姿勢は変えず、今後はさらに親身にサポートしていきたいと考えています。ビジョンに賛同していただける方には、ぜひPerpetua Japanにジョインいただきたいと思っています。

 実は北米で展開している『Perpetua』は、Amazon広告だけでなく、Walmart、Target等の大手リテールや買い物代行サービスのInstacartにも対応しています。これらのリテールが日本に進出する際にいち早く対応できるでしょうし、仕組みを用いて日本独自のモールやリテールに対応するという選択肢もあります。日本のEC化率がさらに伸長していく中で、Perpetua Japanがどう適応していくかだと考えています。どのような適応を行うにせよ、日本のEC事業者様を強力にご支援していくツールとサービスを提供していきたいと考えています」

Perpetua Japanのメンバー

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https://eczine.jp/article/detail/9475 2021/09/01 11:00

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