コスト削減のみならずデータ活用の利便性も向上 F2転換率は1.7倍に
b→dash導入により、データ分析および新施策を実現したA社だが、創出された成果はどのようなものだったのだろうか。大薮氏はこのように語った。
「前述したように、施策実施前のA社のF2転換率は27%程度でした。しかし、施策実施後には45%程度にまで引き上げることができ、1.7倍の成果を達成しています。施策を行い、数字が改善しているか確認しながら施策の見直しを積み重ねることで、ここまで向上させることができました」(大薮氏)
当初の計画では、LTVを引き上げることが最終目標であったA社。実際に顧客が初回購入後、特定期間内に購入した総合売上も上昇しており、「施策実施前は平均1万2,600円でしたが、1万5,100円とおよそ1.2倍まで引き上げることができています」と大薮氏は説明した。
最後に同氏はこのようにまとめ、セッションを締めくくった。
「まず、A社はb→dash導入によりマーケターの手でデータの加工・統合を実現し、外部システムベンダーへの発注費用を削減することができました。これは費用を抑えるのみならず、データを見たいタイミングに必要な形で抽出ができる環境構築にもつながっています。
そこからさらなる施策を実施し、KPI改善を続けた結果、A社はF2転換率を1.7倍、LTVを1.2倍にまで引き上げることに成功しました。これはb→dash活用で売上向上を実現した成功事例と言えるでしょう」(大薮氏)