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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzine Day 2021 Summer レポート(AD)

あるアパレルEC企業がF2転換率を1.7倍にした秘密 b→dashによるデータマーケティング成功事例

時間もコストもかかるデータ整備 SQL活用のハードルを越えるb→dash

 続いて大薮氏は、A社が前述した課題をどのように解決したのか説明した。

  • システム上、存在しないデータを新規作成(加工)する
  • 複数システム間に散在するデータを統合する

 このような処理を実現するには、通常であればデータを加工・統合するための言語「SQL」を記述する必要がある。つまり、システムからデータを抽出し、さらに施策実行できる状態に整えるには、SQLを扱うことができるエンジニアの稼働が必須ということだ。

 しかしA社の場合、データマーケティングを推進する部門の中にはSQLを扱えるメンバーがおらず、外部に依頼しなければならない状況であった。そのため、まずは社内のエンジニアチームに相談したところ、「チーム内にデータ加工ができるメンバーはいるが、サイトリニューアル業務などさまざまな作業を請け負っている関係上、2ヵ月程度待ってほしい」と返事をもらったと言う。

 2ヵ月も待つのは難しいと考え、社外のシステムベンダーに依頼をしたところ、「必要なデータを準備するだけで、150万円程度の費用が必要」という回答を受け取ったA社。内部で実施するには時間がかかる、外部に依頼しようとすると、コストが膨れ上がってしまう。課題が積み上がる中、A社はb→dashの導入を相談した。抱える課題をすべて解決できることが判明したため、導入を決定し今に至るという経緯だ。

 前述したように、「ノーコード」と「All in One」をコンセプトに掲げるb→dash。A社はこのメリットを最大限に活かし、「マーケティング担当者が自分自身でデータの加工・統合を行う」「整えたデータを基に、データマーケティング施策を展開する」という環境を実現した。

 なお、b→dashではアプリケーション画面内の「データパレット」から施策に必要なデータ加工・統合ができる仕組みになっている。

b→dashのデータパレット

 つまり、大きなコストをかけずにマーケター自身が好きなタイミングで最適な形式のデータを作成でき、施策を実施できるのだ。

 SQLを用いることなくノーコードでデータ加工・統合が実現できる理由は、b→dashがテンプレートを豊富に用意している点にある。500社以上へ導入した実績とナレッジに基づき、データ加工の際に頻繁に活用される処理プロセスをテンプレート化。合計250種類ものテンプレートが利用できるようになっている。A社のように、個々に存在するデータを統合・処理する際も、「顧客データ」「受注データ」「商品データ」「受注明細データ」など該当するものを取り込んだ上で選択し、ボタンをクリックすれば統合を進めることが可能だ。

 A社はb→dash導入により、課題として抱えていた「データ準備」と「ふたつの施策実施」を当初の目的どおりに実現させた。なお当施策実施時には、併せてb→dashの「シナリオ」機能も活用している。顧客に対しメールで商品レコメンド情報を送信した後に、「開封/未開封」で顧客をセグメント。未開封者にはタイトルを変えて同内容のメールを再度送り、開封者にはクリック状況に応じて次のアプローチを施すシナリオを作成・実施した。b→dash導入により、A社はそれまで抱えていたデータ整備の課題を解決しただけでなく、データに基づいた細やかなメールアプローチまで実現させたのである。

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コスト削減のみならずデータ活用の利便性も向上 F2転換率は1.7倍に

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この記事の著者

景山 真理(カゲヤマ マリ)

フリーランスのライター。EC店舗、タウン情報誌制作会社、マーケティング支援企業などへの勤務経験を経て、ウェブメディアや雑誌をはじめとする紙媒体のライティングの仕事をしています。専門領域はデジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、ECのセールスメルマガ、仕事・働きかた、デジタルトランスフォーメーションです。 ウェブ●Mari Kageyama Writing Works

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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