1年ぶりに連載を持つことにしたワケ
皆さん、ご無沙汰しております。フルカイテン株式会社の瀬川です。およそ1年ぶりにECzineでまた連載を持つことになりました。(以前の連載はこちら)
この1年で私には大きな変化がありました。
2018年9月にEC事業を売却したのを機に、社名をハモンズ株式会社からフルカイテン株式会社に変更したのです。
フルカイテン株式会社では、在庫削減、仕入最適化、売上増加の3つを実現するクラウドサービス「FULL KAITEN」を開発し、大手企業や楽天市場に出店している店舗などに提供しています。
- 仕入れを増やせば売上は増えるものの、在庫も増えてしまう。
- 仕入れを減らせば在庫は減るものの、売上も減ってしまう。
このように売上増加と在庫適正化は両立が非常に難しいのですが、それを両立させることができるのがFULL KAITENです。
お客様はECと実店舗の両方を持っている方、B向けのサービスを展開している方も、C向けに事業を行っている方もいらっしゃいますので、在庫ビジネス全般を守備範囲としている形です。
そんな私がおよそ1年ぶりに連載を持つことにした理由。
それは、FULL KAITENでいろいろな企業の方とお話をさせていただく中で、「在庫は事業を成長させるもっともダイレクトで効果的な切り口なのに、在庫に関する知見を持っている企業はほとんどない」ということに気付いたからです。
在庫のような複雑な問題を解くためには、問題を正しく捉えなければなりません。東京駅に行きたい人に大阪市の地図を渡しても問題は解決しませんよね。
そこで今回の連載では以下のような在庫にまつわるECの3大お悩みポイントに焦点を当て、それらの原因を解き明かすことに比重を置くことにしました。
ECの3大お悩みポイント
- 在庫が増え続ける理由
- 仕入れ数量を間違える理由
- 頑張っても売上が増えない理由
在庫が増え続ける理由は大きくふたつあります。第1回の今回は、そのふたつについて、順を追って説明したいと思います。