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ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

どこまでもロジカルに EC・通販事業の全貌を徹底究明

製品の正しい実力と評価を引き出す「製品に合わせたコミュニケーション」のコツ

自社の製品・サービスの魅力を伝える4つのポイント

 他方では、表面的な型もさることながら、型を用いてどういったメッセージを訴えかけるべきか、メッセージそのものの質を見極めることもまた重要です。

 皆さんが広告・販促の一連のコミュニケーションを行う目的は何でしょうか。最終的には自社製品やサービスを長らく使い続けてもらうことにありますが、そのためには、自社の製品・サービスがいかに優れているかを納得してもらうことが大事です。そこで様々な工夫をこらして表現や手段を開発するわけですが、いかに優れているかの伝え方には、着目する点の違いで4つに分けることができます。それが、「スペック型」「メリット型」「ベネフィット型」「バリュー型」の4つのフォーカスポイントです。

 例として、「2倍、羽が回転する扇風機」という製品があったときの、フォーカスポイントによる表現の違いを比べてみましょう。

スペック型:「回転数が2倍の改良型モーター搭載」

カタログ仕様欄に掲載されるような表現で優位性を表します。広く普及している製品でよく見かけるタイプです。たとえば他には「RAM容量2倍のPC」、「糖度2倍のイチゴ」、などです。

メリット型:「2倍の風力が得られます」

スペックにより得られる、直接的なアウトプットです。メリット型と併記、あるいは同一のものとして扱われることも多いです。他の例では「2倍処理が速いPC」、「2倍甘いイチゴ」、となります。

ベネフィット型:「2倍涼しくなります」

ユーザーが得られるメリットとして表します。メリットがもたらすメリット」という言い方をされる場合も。他の例では「2倍作業ができるPC」、「2倍嬉しいイチゴ」、となります。

バリュー型:「2倍快適で、仕事も勉強も睡眠も充実した夏が過ごせます」

ベネフィットをもう一段昇華させて、ユーザーの人生にとってどんな価値を生み出すか、に踏み込んで言及します。他の例では「2倍仕事がはかどり、ビジネスステージを引き上げるPC」、「2倍凝縮された、忘れられない思い出をもたらすイチゴ」、となります。

※例示の倍率は必ずしもリンクしませんが、あえてわかりやすさを優先して記載しています。

 これらは実際の広告・販促では、複数のレベルの表現が混在している場合も多くあります。それでもファーストキャッチとしてどのレベルで訴えかけるべきか、これらのレベル感を意識しながら商材を見極めて、選んでいきましょう。 

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「放っておいても理解してくれる人はあまりいない」を前提に 広告からCRMまで丁寧な誘導を

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この記事の著者

株式会社プランクトンR 取締役 通販支援事業部長 川部 篤史(カワベ アツシ)

株式会社プランクトンR 取締役 通販支援事業部長 川部 篤史。事業全体を俯瞰しつつ、豊富な知見に裏打ちされた、EC/通販事業での事業構築&製品マーケティング戦略立案・実行を得意とする。AI/オートメーションの活用や、中国越境ECにも明るい。現歴以前は、株式会社JIMOSで通販支援事業部長及びホールセ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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