コンテンツマーケティングのポイントは「キーワード選定」
今後は「ドコモの回線契約に関わらず、
dポイントクラブ会員のお客様へリーチしたい」
――EC事業者の方に向けて、コンテンツマーケティングをやる上でのアドバイスやポイントなどがあればお教えください。
豊田(D) dショッピングでは2018年5月に全面的なサイトリニューアルをしました。弊社のようになかなかSEOで上がらないサイト構造で苦しんでいらっしゃるのであれば、サイトリニューアルまで行わなくても気軽にできるコンテンツ作成に取り組むことで状況は変わるかもしれないので、まずは一度やってみていただくのがいいかと思います。
岡村(F) コンテンツマーケティングの良いところは、今まで自分たちの知らなかったユーザーと出会えるということです。あとは、記事を見てそのまま買えるというところも、ECサイトのコンテンツマーケティングならではの楽しさかなと思います。
いちばん難しいと思うのは、キーワード選定ですね。購買の意図にあまり関係ないキーワードを使うと、買いたくない人も見てしまうので、そこは注意が必要です。
――今後さらに挑戦していきたいことはありますか?
山田(D) たとえば今行っている毎月10日、20日にポイント20倍など、ユーザーの方にdショッピングで買うことの圧倒的なおトク感を伝えていくことが必要ですので、dショッピングをお使いいただくことで、いかにdポイントが貯まるかということを恒常的に伝えていきたいです。もちろん、ポイントありきにはしたくありませんが。
また、私たちは非常に大きな顧客データを持っているので、CRMをしっかりと強化していき、その人にマッチした商品をレコメンドするということも大事だと思っています。
豊田(以下D) コンテンツマーケティングの観点では、なにより記事を増やしたいです(笑)。カテゴリページにコンテンツを入れたり、内部リンクを入れて関連コンテンツをつなげるなどはまだ戦略的にできていないので、そこも取り組んでいきたいですね。
山田(D) つい先日株主総会があり、そこでECに注力をするというお話をさせていただいております。dショッピングの利用者層は、ドコモの携帯電話をご契約いただいているお客様と同じで年代が幅広いため、その中にはあまりECを利用したことがない、という方も多くいらっしゃいます。ですので、そういう方でもひと目で使えるようなサイトにする必要があると思っています。
今後は「dショッピングの加盟店を何万店舗にする」という数のアプローチではなく、ドコモの携帯電話を使っている方、もしくはドコモの携帯電話回線契約をお持ちでないdポイントクラブ会員の方も含めて、「使いやすさ」の面からリーチしていきたいと考えています。携帯電話を使っていなくても会員に登録するとどんどんポイントが貯まっていくので、その使い先としてdショッピングを活用してもらえるような仕組みを作っていきたいですね。
――ありがとうございました。