「サンヨー・アイストア」レコメンド経由の売上が1.3倍に向上
2018年で創業75年を数える、三陽商会。MACKINTOSH、Paul Stuart、EPOCAなどの人気ブランドを、「サンヨー・アイストア」という自社運営のECモールに集めて展開している。同サイトでは、ユーザーがサイトを閲覧するデバイスがスマートフォン中心になってきていることから、「ページビュー(PV)数」をサイトの重要なKPIのひとつに設定。この数値を追うことで、結果として、コンバージョンレート(CVR)や売上の向上にもつながっていると言う。
三陽商会の取り組みを支援しているのが、2017 年9月に導入したシルバーエッグ・テクノロジー社のAIレコメンドサービス「アイジェント・レコメンダー」だ。サイト上でのユーザーの行動をリアルタイムに分析し、最適なコンテンツや商品をレコメンドするのが特徴。三陽商会では、アイジェント・レコメンダーの導入により、レコメンド経由の売上が1.3 倍という成果につながった。レコメンドを経由したユーザーと、サイト全体のユーザーを比較すると、1セッションあたりのPV数は2.5倍、CVRは3倍と、レコメンドによってユーザー行動の活性化に貢献できているようだ。
オムニチャネルに早くから取り組み、その動向がファッション業界外からも注目される三陽商会。スマートフォン、ソーシャルメディアの浸透により、スマホを中心としたコミュニケーション戦略は、現在各社が模索しているところである。CVRに固執しない取り組みで、結果的にCVRを含む重要指標の向上に成功している三陽商会で、ウェブビジネスを統括する安藤裕樹さんと、オムニチャネル推進グループの主任でチーフマーケターの花輪俊夫さんに話を聞いた。