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2024年8月27日(火)10:00~19:15

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UGC活用前後で売上が倍に 山善がインテリア共有サイト「RoomClip」を3年間使い続けるワケ

3年間の感謝を込めた投稿に反響! ユーザーの声を鵜呑みにする

――EC事業者は、ソーシャルメディアをうまく活用できているところとそうでないところ、二極化していて後者のほうが多いと思います。山善さんはRoomClipで成果を出されていますが、ほかはいかがですか?

大村(山善) Facebookに「くらしのeショップ」のアカウントがありますが、あまり活用できていません。いろいろ試行錯誤してみたのですが、物販への貢献となると、なかなか結びつかなかったのでお休みしている状況です。こんな私たちでも、RoomClipはユーザーさんからたくさんの反響をいただけています。一緒にさまざまなお取り組みをさせていただいているということもありますが、うちと相性がいいのかなと。RoomClipのアカウントへの投稿はほぼ私が担当していますが、気持ちの上では最優先すべき施策と考えています。

川本(RoomClip) それはうれしいお言葉です。ソーシャルっぽい成功例と言えば、直近の楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤーでの活用がありましたよね。「くらしのeショップ」は総合4位を受賞されています。

大村(山善) ショップ・オブ・ザ・イヤーは、最後にユーザーさんの声、投票を募るというイベントがあります。RoomClipのユーザーさんは、楽天市場を利用されている方も多い。RoomClipのユーザーさんのことを考えると、「投票お願いします!」と直接的なメッセージを出すのも違うなと思い、原点に立ち返りました。この3年間、お世話になったユーザーさんがたくさんいらっしゃるので、その方々に「ありがとう」という想いを伝えたいと思ったんです。そこで、RoomClipに投稿されたユーザーさんたちの写真から、4枚を選んで組み合わせて1枚の画像にし、それを「◯◯さんがこんなふうに使ってくれました」という形で、ユーザーさんのクレジットもつけて、約1ヶ月間、毎日行いました。もちろん、最後のほうにちょっとだけ「投票お願いします」とリンクはつけたのですが、良い反応をいただきました。

川本(RoomClip) 約1ヶ月間、毎日ですよ! すごくたいへんなことなんです。投稿を見ながら、僕もなつかしかったです。「ああ、この写真はあのユーザーさんが、3年前のキャンペーンで投稿してくださったものだ」みたいに。この例からも、大村さんのすごいバランス感覚がわかっていただけると思います。大村さんは、扱う商品に誇りを持っていて、それをユーザーさんがどう使っていらっしゃるのかを見たいという好奇心、仕事に向き合う姿勢がすばらしいです。また、それをちゃんとマネタイズしていく、実績につなげていこうとしていらっしゃるところもすごい。RoomClipがもっと規模を拡大し、UGCを活用したコンバージョン率もさらに磨きをかけて、お返ししていきたいと考えています。

大村(山善) ECにおいては商品が重要で、いくらプラットフォームが優れていても、商品に魅力がなければ見向きもされません。魅力があるというのは、お客様の問題を解決できる商品であり、商品詳細ページ等でそれがきちんと表現できているということ。RoomClipでは、ユーザーさんがダイレクトで反応をくださるので、私はそれを鵜呑みしすぎなぐらい信じて、吸収しています。そして、リアクションをいただいたら、可能なかぎり返す。それを地道にやってきたら、今では写真を投稿すると、数百件のいいね!をいただけるようになりました。仕事でもあるけれど、インテリアも好きですし、見ていて楽しい。いちユーザーとして楽しんでRoomClipのアカウントを運営しています。

ECサイトでは、商品詳細ページで商品を説明していますが、ECにいらっしゃるのはお客様の購買行動における最後の段階ですよね。「商品について伝える」ということをもっと広い視点でとらえ、たとえばソーシャルメディアのクチコミから認知していただくにはどうしたらいいか、といったことも考えていきたいと思っています。RoomClipも、自分たちの商品をお客様に知っていただくための、ひとつの場であり、通過点である。そういう気持ちで3年間、やってきました。

川本(RoomClip) RoomClipの企業アカウント運営を支援すべく、月額制の「おすすめショップ」というサービスを始めています。おすすめショップアカウントを開設すると、自社の投稿写真のほかに、ユーザーさんが「アイテムタグ」をつけて投稿した写真も、タイムラインに掲載されます。

大村(山善) 弊社もさっそく利用していますが、ショップのフォロワーさんが半年ほどで倍になりました。ひとつは、ショップのアカウントとユーザーさんが間接的につながっているような仕組みになっていること。それにより、ユーザーさんが商品だけでなく、ショップにも気を留めてくださるようになっているのではと。もうひとつ、ユーザーさんが当社の商品の「アイテムタグ」をつけているかどうかは、能動的に探しにいくしかなかったのですが、「おすすめショップ」を導入すると自社のアカウントページに自動で集まってくるので、リアクションがしやすくなりありがたいです。

川本(RoomClip) 山善さんの場合はすでに蓄積があるので、すでにフォロワー数が倍になったことで、RoomClip経由の売上も動いていますよね。末永く、運用していただけたらと考えています。

――本日はありがとうございました。

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