スモールビジネスこそFacebook広告
まずは自ら使い倒してみるべし
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Q.スモールビジネスで費用をあまりかけられないのですが、ターゲット層に効率的にリーチできる方法はありますか。
FacebookやTwitterなどのSNS広告は、以前に比べてかなり良くなっていると思います。リスティングやアフィリエイトだけやっていて、それ以外の広告はビジネスにあわないといっていた企業であっても、SNS広告では順調に結果を出しているところは結構あります。
SNS広告のなかでも、Facebook広告はターゲティングの精度がかなり高いです。居住エリア、年齢、性別などの属性はもちろん、趣味趣向に関してもかなり細かく取れているので、出稿の際も明確にターゲティングできます。
さらに類似拡張という機能を使うと、自社サイトでコンバージョンしたユーザーや、過去に自社サイトでロイヤルユーザーになったユーザーに近いユーザーを自動的にターゲティングしてくれて、広告として本当に優秀だと思います。
ユーザー数が少ない、と感じる人も多いかもしれませんが、月間1億円ほど使ってもペイできている企業も知っていますので問題ないですし、ビジネスが小さくても、Facebook広告は少額から同じことが実施できますので、使いやすいと思います。
集客やターゲティングの精度を上げるには、いかに広告に詳しくなれるかがとても重要です。一時期バナー広告といえば純広告といわれる、大手メディアにバナー広告を貼るといった手法が大半でしたが、今はFacebook広告しかり、リスティング広告のネットワーク配信しかり、運用型といわれる広告に主軸が移っています。このあたりの知識に精通し、きちんとした運用できるようになれば、大きな効果が出ると思います。とくにスモールビジネスにおいては、私はSNS広告をオススメします。
Q.Facebook広告をうまく運用するには、具体的にどうしたらいいですか。
本を読むのもいいと思いますが、まずはご自身でFacebookを使い倒してみることも大事です。実際に投稿してみて、いいね!やコメントがつきやすいのはどんな内容の、どの時間帯のものかを見てみる。極端なたとえですが「ペットが亡くなってしまった」という投稿にいいね!は押しづらいですよね。逆に「結婚しました」なら、みんなこぞって押します。他にも、「これどう思いますか?」「困っているのですが、ご存じの方いますか?」など最後を疑問形で終わらせると、たくさんコメントがつくんですよね。
このロジックとFacebook広告のロジックは非常に似ています。つまり、見た人が思わずいいね!を押したくなるようなクリエイティブと文章を作ればいいのです。自社製品のことをいちばん理解しているのは、その会社の社員でしょう。それをFacebookでどう表現したら、たくさんいいね!を押してもらえるかを考える。まずは、自分が思わずいいね!を押してしまった投稿をメモしておくといったことから始めてみましょう。
Facebookは他の広告媒体同様、運用がうまくなるほど、コストをおさえて広告出稿できるようになります。私の経験では、運用者によってクリック単価がヒトケタ違ってくるなど、かなりの差が出てきます。何事においても、まずは自分がその媒体を使いこなすのが一番だと考えています。