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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzineへんしゅーちょーが訊く

バスケと同じ? 運営堂・森野さんに聞く、理系の文章力向上術とは


 編集長ワダが、ECzineのクリエイターさんたちとゆるくお話しするブログです。今回のゲストは、3年前のECzineスタート時から、Googleアナリティクスなど分析系のネタを中心に記事を書いてくださっている、森野誠之さんをお招きしました。 第2回は、森野さんが考えるブログや文章について。

前回⇒ 第1回「アクセス解析ブログ・メルマガを書き続けて10年間営業ナシ! 運営堂・森野さんのキャリア」

10年以上ブログを書き続けて見てきたこと、よかったこと

(ワダ)当初はブログから始まった森野さんの執筆生活ですが、はじめてのメディアでの執筆は、ウェブ担さんですか?

(森野)丸山さんのところが最初かな。「ウェブ担当者通信」というサイトがあるんですよ。そこが最初で、次にネットショップ担当者フォーラムさんがあって、ECzineさんかな。

(ワダ)10年以上にわたりブログを書き続けてきたから、記事も問題なく書けるという自信がついたという感じですか?

(森野)いえ、フリーなので、メディアで書けるのならそれは書かないとみたいな。できるとかできないではなく、やるっていう。

運営堂・森野誠之さん

(ワダ)かっこいいっすね。ネタはなくならないんですか?

(森野)全然なくならないですね。ネタ元がどんどん増えているんですよ。昔、良かったところがダメになったり、個人ブログが廃れていったりといろいろ変わっていくので、そこにちょろちょろと違うものを放り込む感じです。昔はいろいろと良いものがあったんですけど、最近、本当にメディアが多すぎて、変な記事も増えましたね(笑)。

(ワダ)ネット界隈で皆さんが怒ってらっしゃるやつですね。とくにリスティングやSEOの例のああいう記事って、あんなに叩かれるのになぜなくならないんでしょうか。

(森野)初心者用の記事って、なくならないんですよね。新入社員向けのメールの書きかたみたいなものでしょうか。

(ワダ)営業しなくてもお仕事が来る以外に、ブログやメルマガを書き続けて良かったことってありましたか。

(森野)ブログは、自分で書くとSEOの勉強になることが大きいですね。ブログもメルマガも、お客さんに話すときに、「自分がこうだったので、こうやって出せばいい」と言えます。まずは自分でやってみないと。

茶色い食べ物を投稿する森野さんとお話しするために、取材はとんかつやさんで行いました

理系の文章能力向上術は、バスケと同じ?

(ワダ)森野さんは、理系ですよね。理系の方は、論文を書くから、文章を書くのが苦にならないとかありますか?

(森野)理系の文章と普通に書く文章は、まったく違いますね。ブログを書こうと思ったときに、文章そのものがすごく苦手で、どうしようかと悩んだんですが、書くしかないという考えに至りました。高校まで体育会系でバスケをやっていたので、慣れるまでやればいいんだと。

(ワダ)すごい根性ですね。

(森野)文章を書けたら、いいことってあると思うんです。今書けないのは、これまで書いていないからだ。書きさえすれば、いずれ書けるようになるという。

(ワダ)これからも書き続けて、どこへ向かいたい(笑)とかありますか?

(森野)書くことはやめないと思います。書かないと忘れられていくんでね(笑)。何より、書くと頭の中が整理されます。「最近、こんなことを考えました」もネタのひとつです。

(ワダ)でも、こんなに書いて、書き続けている人は、そうそういないと思います。私なんか本業なのに(笑)、こんなに書いてないですもん。

 前回、ブログのおかげで営業しなくても仕事が来るとのことでした。最近は、どういう企業からのオファーが多いですか。

(森野)知り合いの紹介ばっかりになっちゃいましたね。

(ワダ)みなさん、どんなことに悩んでいるんですか?

(森野)パターンとして多いのは、タグの設置の面倒を見てくれとか、分析して数字を出したら何か儲かるんじゃないかといったことですね。タグ設置は、サイトをリニューアルするとか、入れたんだけど計測できていないとか、そもそもよくわからないという方が多いです。

(ワダ)企業規模はどれくらいですか?

(森野)規模はそんなに大きくないです。そもそも大企業さんとか、代理店さんなど関係者の多い仕事はやらないというかできないです。1人でやっているので、社内調整に時間がかかったり、提案が多いものは回せないんですよね。

(ワダ)きれいにまとめると、とくに文章を書きたかったわけではないけれど、10年以上ブログを書いていたら書くことが得意になったし、森野さんがやりたいような仕事がブログ経由で来るようになったと。

(森野)そうですね。どうやって書いたらいいかわからないなら、自分で書いてみる。ダイエットのDVDを見ても痩せないので、まず運動してみるという。

ダイエットの話をしながらとんかつの写真を撮る森野さん

(ワダ)ここまで蓄積してきたら、ブログはイチ財産ですよね。弟子とかはいないんですか。もし森野さんが死んだら、そのブログはどうなるんですか?

(森野)終わりじゃないですか。

(ワダ)終わるの(笑)?

(森野)自分の色がつきすぎてるから、もう無理だと思いますね。[続く]

前回⇒ 第3回「「売れても売れなくても困る」運営堂・森野さんに訊く、東京以外で働くということ」

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この記事の著者

ワダ スミエ(ワダ スミエ)

2013年11月11日〜2023年3月31日までECzine編集部在籍。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/4315 2017/03/14 18:29

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