TSIホールディングス、アダストリア、バロックジャパンリミテッド、ユナイテッドアローズは、共同で「アパレル物流研究会」を発足した。各社の課題共有と議論を通じてファッション業界共通の物流課題を明確にし、効率化とサステナビリティ実現を目指す。

研究会の目的は、次のとおり。
- 各社の課題を共有し、業界共通の物流課題を明確にする
- 将来的な物流インフラの一部共通化に向けた協働・協業を視野に、議論・実験・検証・仕組化を行う
- 参加企業を拡大し、業界全体で改善を推進する
これまで、国内店舗向け共同配送や、ECモール向け共同配送、海外調達領域での共同輸送など、様々なPoCを実施。その結果、各社の物流拠点や配送先で荷量を集約できれば、集荷・配送時間の調整やトラック・コンテナの積載向上といった共同輸配送の課題を解決できると考えられる。また、物流拠点の地域や商材の種類、納品形態など共通ニーズを持つ企業同士で、新しい輸送ルートやメニューを構築できる可能性が示された。
さらに、生産地などより上流の工程から連携することによる効果も確認されており、今後は参加企業を増やし、業界全体で課題解決に向けた取り組みを加速するとしている。
