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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

逸見さんが今日も行く!オムニチャネル対談

[対談]成城石井・早藤さん×キタムラ逸見さん「小売業が好き」だからオムニチャネルが成功する

 キタムラの逸見さんが、企業のオムニチャネル推進者と対談するコーナー。第3回目は、成城石井 店舗運営部部長 早藤さんが登場です。とくに買いたいものがなくてもつい足を運んでしまう、成城石井のお店。オムニチャネル、ネット事業ではどのようなことに取り組んでいるのでしょうか。

足を運ぶたび楽しい。成城石井、店作りへのこだわり

逸見(キタムラ) 早藤さんは、店舗運営本部の本部長のお立場で、ネット事業も見ていらっしゃいます。たしか、成城石井のプロパーでいらっしゃったと思いますが、これまでのキャリアをお聞かせいただけますか。

早藤(成城石井) 1997年に入社し、まずは店を経験するために、研修で「ボンマガザン美しが丘店」(現美しが丘店)に配属になりました。数ヶ月後に成城の本店に移動し、日配担当になっています。今は当たり前ですが、夜によく売れるスーパーマーケットということで、当時はめずらしかったんです。まだ社員数も少ない時期でしたので、いつも忙しかったという記憶ばかりです。毎日朝、納品をさばいたと思えば、夜になるとレジに呼ばれ、そのまま立ちっぱなしで帰れない。そんな日々の繰り返しでした。

逸見 本店は、住宅地である成城学園前駅の脇にありますよね。夕方がピークで23時に閉店とは、営業時間が長いですね。

早藤 そうなんです。その後、さらに人手が足りなかったアトレ恵比寿店に異動になりました。成城石井、初の駅ナカ店です。私の前は、今の社長が担当していまして、3日で引き継ぎをし、その後ひとりで任せられました。このアトレ恵比寿店を担当したのが、転機だったと思います。

逸見 成城石井さんは、広い店舗に、しっかりと品揃えをしているイメージです。駅ナカの小さいお店ではどう運営しているのか、興味があって実際に足を運んだのですが、かなり頻繁に棚を変えていますよね。

早藤 棚を変えるのが仕事ですから。一般的に、スーパーマーケットというのは標準の形があると思います。450坪、600坪といった面積の中で、メーカー、卸さんから提案された棚割で……といった具合に、どのお店も標準に従って運営する。でも、成城石井にはその文化がないんです。

お店に裁量権がありますし、会社としても、日々の売り場の改善活動に大きなウェイトを置いています。今日もあちこちの店舗に、本社の人間が商品マッサージ(棚替え)に行っていますよ。だから、他店との差別化が自然にできているんでしょう。接客の研修はもちろん、商品の勉強会も頻繁にあります。毎日、お客様の動きや期待に沿うために、最善の方法として売り場を変えていく。それが私たちの仕事ですね。

株式会社成城石井 執行役員 店舗運営本部本部長 店舗開発本部本部長
(物流戦略部・ネット事業・営業企画 担当)
早藤 正史さん

逸見 成城石井さんは、棚も商品もしょっちゅう変わるから、お店に行くたび楽しいんです。お店の方が権限をお持ちだとおっしゃっていましたが、どれくらい任せていらっしゃるんですか?

早藤 本社が戦略商品を選定し、売り場は店で工夫するという役割分担です。評価が高い店舗は、日別どころか、時間別に棚を変えています。どの店が、何を、どれくらい売っているのか、全店データがリアルタイムに見られるので、「ライバル店に負けているからがんばろう」といった発想になるんでしょうね。

各店舗の店長が部下を鼓舞して競争していますが、「価格」では戦いません。そもそも、店舗に売価の決定権はありませんから。試食販売をしたり、接客でオススメしたりといった工夫や技術で競います。これが、成城石井が他のスーパーとは異なる、特徴だと思います。

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この記事の著者

フロッグデザイン株式会社 代表取締役 丸山彰護(マルヤマ ショウゴ)

コンピューター系からデザイン全般にわたる数々の出版物の制作と執筆を行う。EC関連の事業として店舗の運営を行いながら市場のチェックは欠かさない。最近では、コンテンツマーケティングやマーケティングツールなどの施策に興味を持っている。●連絡先:東京都町田市玉川学園2-12-36 ●電話:042-732-3571 ● E-MAIL:info@frogdesign.jp ●会社HP:https://frogdesign.jp

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

オムニチャネルコンサルタント 逸見光次郎(ヘンミコウジロウ)

1970年東京生まれ。1994年三省堂書店入社。1999年ソフトバンク入社。イー・ショッピング・ブックス社(現 セブンネットショッピング社)立ち上げに参画。2006年アマゾンジャパン入社。ブックスマーチャンダイザー。2007年イオン入社。ネットスーパー事業の立ち上げと、イオングループのネット戦略構築...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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