ECはスピード感とチャレンジ精神が重要
エイジアはこれから数年かけ、掲げた戦略を実現していく。具体的には、マーケティングオートメーション「WEBCAS Auto Relations」の機能強化、メッセージチャネルを増やすことから始める。
「結局のところ企業のマーケティングは、『ターゲット』『コンテンツ』『タイミング』『チャネル』、この4つの変数をどれだけ最適化し、自動実行するかに尽きると考えています。その最適化の精度が一番高く、確実に自動化できるサービスがナンバーワンとなるでしょう。そのゴールに向かうルートが、サービスにより、異なるだけだと思います」
マーケティングオートメーションと言えば、「カゴ落ち」対策に特化したツールが注目を集めている。藤田さんは「『まずはカゴ落ち対策から手軽に始めたい』というEC事業者様にとっては、これらのツールは魅力的。ただ、カゴ落ちだけで本当に良いのかという疑問は残る」と言う。
「当社のマーケティングオートメーション『WEBCAS Auto Relations』は、カゴ落ち対策だけでなく『お気に入り商品の値下げ通知』や『在庫わずか通知』、『欠品商品再入荷通知』など、ユーザーに有益な情報をお知らせするメール施策を複数搭載し、施策ごとの優先順位を決められるようになっています。また、メルマガの一斉配信も同一ツール内で実施可能です。『顧客のさまざまな行動データを活用して売上アップにつなげたい』『どの施策が最も効果的なのかを見極めたい』と考えているEC事業者様にご検討いただきたいサービスです」
エイジアが掲げた戦略のうち、メッセージチャネルやタイミングを人工知能により選択・実行するというのは、大手外資系企業も取り組んでいるプロジェクトだと言う。なかなか手ごわいライバルだが、その挑戦を藤田さんは、「規模でなく、チャレンジ精神で勝負するため」と表現する。
「マーケティングオートメーションのように、まだ世に出たばかりのサービスを検討するとなると、『うちはまだ早い』『うちの実力ではできない』と尻込みされる事業者様もいらっしゃるのですが、ECはスピード感とチャレンジ精神ですよね。当社もチャレンジしていきますので、ぜひ事業者様にも、新しいことに挑戦していただきたいと考えています」(了)