APIを活用して独自開発!お客さまのニーズに応える「お気に入り機能」
安宅(GMOペパボ) 実はカラーミーショップ内で月商が高いお店は、BtoBのビジネスもしているところが多いんです。実際にノヴァさんも、パン屋さん向けに材料を販売する卸事業のほうが売上が出ていますよね。サイトを拝見すると、BtoBのなかでも特にきれいにデザインされていることに驚きました。
ブッシュ(ノヴァ) 実際にパン屋さんに足を運んだら、皆さんお忙しい中、たくさんの荷物が積まれたバックヤードの片隅に古い型のパソコンを置いて、必要なものだけをサッと買ってくださっていることがわかりました。だから唯木さんに、「とにかく早く、便利に買えるサイトに」とお願いしたんです。
唯木(泰地) 必要なものをすぐに購入できるように、検索性をいちばん大事にしました。デザイン的にも充実して見えるのは、商品写真を大きくレイアウトしているからでしょうね。
安宅(GMOペパボ) 写真があれば探しやすさが全然違いますよね。文字よりも早く探せます。
唯木(泰地) 検索性という点では、カラーミーショップに「カテゴリー」と「グループ」の2つの機能があるのがありがたいです。一般的な商品カテゴリーのほかに、別枠のグループでソートできるので、ノヴァさんと相談して検索軸を決めて使い分けています。また独自に、「お気に入り機能」をカラーミーショップのAPIを使って開発しました。クッキーに保存する形でリスト化しています。
安宅(GMOペパボ) APIを使った独自機能で、BtoBのお客様の要望に応えていらっしゃるのですね。カラーミーショップには同じように、APIでお客様のニーズに合わせた機能開発をされているデザイナーさんがたくさんいます。
――今後、ECを含めたウェブサイトで取り組んでいきたいことはありますか?
ブッシュ(ノヴァ) 今以上にサイトの内容を濃くしたいです。パン屋さん向けに発行している紙媒体では、さまざまなレポートを書いているのでコンテンツもたまっています。内容も面白いと思うので、一般のお客様でも読めるようにして、商品の裏側や生産者の思いをもっと知ってほしいなと思います。
唯木(泰地) そうですね。ブッシュさんから聞いて感動したエピソードや多くの人に伝えたいと思ったことを、まだ全部は伝えられていません。ブッシュさんが世界中を旅して生産者と交渉して、ここまで商品がたどり着いている。そのリアリティを、たとえばGoogle Mapを使って見せられないか、とか。ウェブならではの面白い見せかたがもっとあるんじゃないかというのを常々考えています。
安宅(GMOペパボ) 今日お話を聞いて、複数のECサイト運営には費用だけでなく、運用コストを削減することがとても重要だとリアルにわかりました。デザインの柔軟性はもちろん、日頃運営する方たちの使いやすさもさらにブラッシュアップしていき、「この商品の魅力を届けたい!」という想いを届けるお手伝いをしていきたいです。ありがとうございました。(了)