出店企業4社が期待する「知ってもらう工夫の多角化」 そこから生まれる効果は?
生活雑貨を中心に扱うライフスタイルブランド「Afternoon Tea LIVING」などを展開するICLの出店に至っては、アンドエスティを代表して木村氏自らがプレゼンに赴いたそうだ。その熱意に共感したICLの代表取締役社長 高下泰幸氏は、すぐに出店を決断。トークセッションに参加したアフタヌーンティー・リビング Div. ECディレクターの岡本昌和氏も、「価値ある取り組みに参画することで、ブランドの世界観をより多くの人に届けられると確信した」と説明した。
“トップ営業”を実践する木村氏は、ジュンの出店にあたっても、自らand STの価値や将来性をプレゼンした。ジュンの代表取締役社長 佐々木進氏からも、交流を通じてファッション業界全体の成長性や今後の展望などについて話す機会があり、「企業の垣根を超えた業界のさらなる成長の一歩」とコメントを受け取った上で、今回の出店に至ったという。
今回のトークセッションに登壇したジュン 専務取締役 上席執行役員 渡辺明利氏は次のように語った。
「今の時代は、やはり多くのお客様と接点を作ることも重要です。and STに集まるお客様との出会い、そして出店企業やブランドとファッションの力を生かし、世の中をワクワク前向きにしていきたい。アンドエスティ様のこうした想いにも共感しました」(ジュン・渡辺氏)
ニューバランスジャパンは、and STが展開する「服を売るだけではない、新たな価値」に期待を寄せているそうだ。同社の常務取締役 営業本部長 江川英孝氏は、2025年7月より展開している新アパレルコレクション「NB GRAY」のテーマ“Intersection of Sports & Culture(スポーツとカルチャーの交差点)”を例に出しながら、次のように今後の展望を語った。
「ニューバランスでは現在、スポーツだけでなくライフスタイルを融合したシーンを想像しながら、ブランドの展開拡大を目指しています。こうした中でand STに出店できるのは、私たちにとっても非常に大きな力になる。そう期待しています」(ニューバランスジャパン・江川氏)
こうした出店前から行われた各社とのコミュニケーションの中から、アンドエスティは「共創」の五つのキーワードを導き出した。各社・各ブランドは「ファッション業界の新たな挑戦」として、出店を決めており、未来を見据えている。

さらに、「ブランド親和性・相乗効果」については、既にアンドエスティとニューバランスジャパンでミックスコーディネートの提案を進めているという。
「アンドエスティHDグループが展開するブランドと、他社ブランドをミックスしたコーディネート提案は、and STらしい取り組みといえるでしょう。SNSフォロワー数の多い人気スタッフなどに着用してコンテンツをアップしてもらうことで、着こなしの幅を提案できたらと考えています」(アンドエスティ・田淵氏)
