失敗事例②:「コンテンツが商品説明に終始」
とある美容系のECサイトは、新製品の発表に合わせてライブ配信を実施。スタッフが新商品の特徴や成分、使い方を解説していました。
しかし、視聴者数もコメント数も伸びず、配信終了後の購入率も1%未満にとどまりました。後日、視聴者にヒアリングするとこんな声が上がりました。
「それ、公式サイトに書いてあるよね?」「中の人の話が聞きたいんだけど」
つまり、視聴者が求めていたのは中の人の“リアルな言葉や表情”であり、“人や想いに触れる体験”だったのです。にも関わらず、マニュアル通りの説明しかなかったため、ブランドとしての魅力やリアリティが一切伝わっていなかったのです。
このような“しくじり”を避けるために、成果につながる動画にはある共通の「設計思考」があります。
「視聴導線 × 感情導線」の設計が成功のカギ
では、動画コマースを成功させるには何が必要なのでしょうか。ここでご紹介したいのが、「視聴導線」と「感情導線」の掛け算です。
・視聴導線:どのチャネルで、誰に、いつ、どうやって動画を届けるか?
・感情導線:視聴者のどんな感情を引き出し、どう共感を呼ぶか?
この2軸が整理されていれば、再生数が仮に少なくても、ファンの心には深く刺さる動画になります。