ネオマーケティングは、「SNS」をテーマにインターネットリサーチを実施した。調査結果は次のとおり。
SNSの認知度はLINEが最多 全年代で60%以上の認知を獲得しているのは6サービス

認知度ではLINEが95.1%と最多で、LINE、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、TikTokは全年代で60%以上の認知を得ている。一方、2023年にMeta社が提供開始したThreadsは、20代・30代以外の認知が伸び悩み、mixiを下回る結果となった。
利用率トップはYouTube TikTokは若年層中心に

利用経験率ではYouTubeが88.6%で1位に。連絡手段としてインフラ化しているLINEを上回る結果となった。TikTokはほぼすべての年代において70%以上の認知度を獲得していたものの、認知度に対して利用経験率が低く、特に40〜60代で顕著。Facebook以外の全9つのSNSで若年層ほど利用経験率が高くなっていたが、TikTokはその傾向が特に強いSNSだといえる。
また、InstagramとTikTokは男女差が大きく、いずれも女性の利用経験率が高い傾向。特にInstagramは全年代において女性の利用経験率が男性を上回った。
SNSの利用目的はサービスごとに明確な違い

LINEは「友人・知人・家族との連絡や交流」が90.2%と大多数を占める結果に。現状では連絡・交流目的以外の拡がりがほとんどないSNSとなっている。

一方Facebookとmixiでは連絡や交流が半数以上でトップとなったが、加えて情報収集も目的となっている。mixi2は前身のmixiと比較すると、「友人・知人・家族との連絡や交流」に加え、ビジネスや新たな人脈形成など多目的でのコミュニケーション要素が強まっていることが特徴的だ。
動画系SNSの利用用途 YouTubeは情報収集、TikTokは暇つぶし

YouTubeは「趣味や興味ある情報の収集」、TikTokは「暇つぶし・リラクゼーション」が主要な利用目的となっていることがわかった。X(旧Twitter)は「趣味や興味ある情報の収集」「最新ニュースや時事ニュースの取得」が主で、ThreadsやBlueskyなどのテキスト系SNSよりもインプット目的の利用が強い傾向となっていた。

X(旧Twitter)の共同創業者が考案・開発したSNSということで“X(旧Twitter)の代替版”という認識をされることも多いBlueskyだが、X(旧Twitter)のような情報収集目的での利用は少なく、Threads同様、連絡や交流目的での利用が比較的多いことが判明した。

また、画像主体のSNSであるInstagramとPinterestは「趣味や興味のある情報の収集」「暇つぶしやリラクゼーション」「コンテンツ(動画、音楽、画像、音声)の利用」「興味のあるブランドや有名人のフォロー」と、主な利用目的の順序が共通していた一方、ストーリー投稿などからDMでの個別コミュニケーションが発生するケースも多いためか、Instagramは連絡ツールとしても強いことがうかがえる結果となっている。
さらに、BeReal.も連絡・交流目的が33.3%で最多となり、画像主体のSNSでありながらクローズドな性質が強いことがうかがえた。


SNSのイメージはYouTubeがもっとも具体的なポジティブ評価

X(旧Twitter)、Instagram、Snapchat、Pinterest、YouTube、は、それぞれ「優しい」「癒される」「中毒性がある」「楽しい」などと、ポジティブなイメージで受け入れられており、特にYouTubeは「興味深いコンテンツが多い」「情報量が多い」と、より具体的なポジティブイメージが集まった。
FacebookやLinkedInは「ビジネスに使える」というイメージが強く、特にFacebookは実名登録制で「信頼できる」というポジティブなイメージがある一方、プライバシーへの不安も指摘されていた。
今後のSNS利用意向

今後の利用意向がもっとも高かったのはYouTubeとLINE。主要SNS以外ではBlueskyの期待値が高く、「今後もとても利用したい」のみでも22.5%獲得している。
調査概要
- 調査実施日:2025年1月14日〜1月15日
- 調査の対象:全国の20歳以上の男女のうち、いずれかのSNSを利用している人(閲覧のみでも可)
- 有効回答数:1,000名
- 調査の方法:同社が運営するアンケートシステムを利用したウェブアンケート方式で実施