クラウドECサイト構築プラットフォーム「メルカート」を提供するエートゥジェイは、ECサイトの運用経験者を対象に、EC運営の業務効率に関する調査を実施した。
90%近くが業務自動化を希望
調査によると、87.9%のECサイト運営者が業務自動化を希望していることがわかった。業務の自動化により効率化が期待される一方で、導入には様々な課題がある。特に、EC事業者が直面している課題は「時間がかかる業務」と「人手が不足している業務」で明確に区別できることが判明した。
ECサイト運営者が自動化を望む業務としては「注文処理と管理」「在庫管理」「データ分析とレポート作成」が上位に。これらの業務は手動では時間と労力がかかり、人的ミスのリスクが高まるため、自動化による効率化が強く求められていると考えられる。
業務別に見る自動化の優先度
食品業界:注文処理や管理
食品業界では、冷凍・冷蔵など温度帯の異なる商品を扱う特性上、正確な注文処理が求められる。調査では、40%以上の事業者が「注文処理と管理」の自動化を希望していることがわかった。
アパレル業界:在庫管理
アパレル業界では、季節やトレンドに応じて商品の入れ替えが頻繁に発生する。適切な「在庫管理」は売れ残りや欠品の防止に直結するため、40%以上の事業者が自動化を求めている。
電子機器業界:データ分析とレポート作成
電子機器業界では、膨大なSKUを効率的に管理し、迅速な意思決定を行うため、40%を超える割合で「データ分析とレポート作成」の自動化が必要とされている。効率的にデータを処理し、より迅速な市場動向や顧客ニーズの把握が期待される。
支援が求められる分野と自動化の障壁
具体的な支援内容とコスト削減のニーズ
ECサイト運営者が自動化にあたり支援が必要だと感じている業務は「具体的なツールやソフトウェアの提案」だった。次いで「コスト削減プラン」が挙げられた。自動化の導入に際して、売上向上とコスト最適化の両立を目指す姿勢が反映されている。
費用とリソース不足が障壁に
自動化推進の最大の障壁は「費用」と「人員および時間のリソース」で、約50%が課題と感じている。
調査概要
- 調査名:メルカート ECサイト運営の業務効率に関する調査
- 調査期間:2024年7月26日(金)~2024年7月29日(月)
- 対象地域:47都道府県
- 調査対象者:20代~60代の男女1000名
- 調査方法:インターネット調査