中小企業の決済サービス選定事情 最も重視するものは?
世界で4億3,000万人以上のアクティブアカウントを有するオンライン決済サービス「PayPal(ペイパル)」。同サービスを提供するペイパルは、2024年4月に「ペイパル 中小企業によるEコマース活用実態調査 2024」を実施したところ、中小企業が決済サービスを選定する際の基準について次のような回答を得たという。
回答結果で上位に挙げられたのは、「使いやすさ」「セキュリティの高さ」「初期費用のコスト」などといった項目だ。これらは、現在抱えている悩みから欲する声とも捉えられるだろう。つまり、日本の中小企業は共通して導入のハードルが低く、使いやすさとセキュリティが担保された決済サービスを求めている様子がうかがえる。
そこで、限られた人材でビジネスを躍進させたい中小企業や、新たなビジネスにチャレンジする個人事業主に向けてペイパルが用意したのが、コーディング知識がなくとも、簡単にウェブサイトやSNS、メールベースでの商談コミュニケーションに決済手段を取り入れられる「ノーコード決済」だ。
テスト販売・One to One取引も簡単に実現するペイパルの「ノーコード決済」
「ノーコード決済」は、ペイパルのビジネスアカウントを作成すれば、「ボタンコード決済」「支払いリンク決済」「QRコード決済」の3種の中から用途に応じて適切な決済手段が導入できるペイパル独自のサービス。ペイパルのビジネスアカウント登録時に本人確認手続きが必要となるが、導入にあたってのコストは無料であるため、立ち上げ初期のビジネスでも気軽に試せる決済サービスだ(取引に応じた手数料は発生します)。
たとえば、「既に運営しているウェブサイト上で試しに商品・サービスを売ってみたい」「SNS上でのDM接客時に、スムーズに決済できる環境を顧客に用意したい」「オンラインレッスンやワークショップなどの参加費・月謝をオンラインで徴収したい」「インバウンド顧客に向けて、複雑なシステムを導入せず、販売を始めたい」といった要望をかなえられるのが、同サービスの特徴だ。「料金設定」「商品名」「価格」などの項目を設定すれば、数ステップで「支払いリンク決済」「ボタンコード決済」「QRコード決済」が作成できる。この項目設定では、支払い金額を買い手が設定できるという選択肢も用意されている。
「ノーコード決済」の中で、現状最も利用率が高いのは「支払いリンク決済」だという。同決済方法は、リンク生成すればSNS投稿やDM、メールなどのコミュニケーションチャネルから直接決済を促せるため、オンライン接客・カウンセリングなどを行う事業者はもちろんのこと、ハンドメイド作家や習い事の月謝支払いなど、フリーランスや個人事業主のキャッシュレス化にも役立てられているそうだ。
このほかにも「ノーコード決済」では、EC機能をもたないウェブサイトやブログにも、「ノーコード決済」で生成されたコードをコピペして設定するだけで手軽に決済ボタンが導入できる「ボタンコード決済」に加え、D2CのPOPUP展開、展示会など臨時イベントでの決済機能や、インバウンド顧客向けの店舗決済手段といったリアルチャネルでの活用にも役立つ「QRコード決済」が選択できる。いずれもペイパル決済だけでなく、デビットカード・クレジットカード決済にも対応しているため、ペイパルユーザー以外にも幅広くアプローチできる柔軟性の高さが魅力といえる。
「ノーコード決済」は、一度リンク生成をしたら同一商材・金額の販売を何度でも受け付けられる点も特徴だが、ペイパルではBtoB取引を行う事業者やカスタム商品・サービスを提供するケースなど、個別に柔軟な価格設定を行いたいという需要に応える決済サービスとして「請求書ツール」も用意している。ぜひ新規事業や新商品・サービスの販売など、自社の実現したいビジネスの理想図に合わせて、ペイパルの「ノーコード決済」や「請求書ツール」を利用してみてはいかがだろうか。
2024年11月、ペイパルはこの新しい決済サービスの活用をさらに広げるため、テック系YouTuberとコラボレーションし、「ノーコード決済」の解説動画を制作した。
コラボレーションしたのは、コンテンツクリエイターのmikimiki氏とウェブデザイナーのHIROCODE.氏。彼らのYouTubeを見れば、既存のウェブサイトへの「ボタンコード決済」の導入方法や、生成したリンクをSNSやDM、メールに貼り付けるだけで支払いが受け取れる「支払いリンク決済」、対面販売などに便利に使える「QRコード決済」の活用方法がステップを踏んで紹介されている。具体的な実装のイメージがきっと沸くはずだ。