ニッチなのに売れる!オープン半年でEC開始『ことりカフェ』
南青山に2014年2月にオープンした『ことりカフェ』。コンセプトは、インコやカンリヤなどの小鳥を眺めながらお茶やスイーツを楽しむ、というもの。小鳥をあしらったグッズも販売している。
ずばり、ニッチである。ペットと言えば王道は犬・猫で、応えるビジネスも昔からある。だが、『鳥』とは……と首をひねってしまうのは素人考え。オープン直後に『王様のブランチ』で取り上げられ、その後も雑誌やテレビの取材が絶えない。
また、人気のグッズやスイーツは1週間に100、200個と売れていくそうだ。8月にオープンした楽天市場の「ことりカフェ マルシェ」担当のコンサルタントからは、「かなり期待できる」と言わしめるほどである。
「最初は私の趣味で選んでいましたが、半年も経つと売れ筋商品がわかってきました。今では、こういうものがお客様は喜んでくださるだろうというものを揃えています。
お客様は、関東の1都6県からいらっしゃる方がメインですが、夏休みには北海道や九州からもいらしていただいて。もう一度行きたいけれどなかなか行けない、グッズだけ買いたいというお声が多くて、通販は当初からやろうと思っていました」(ことりカフェ代表・川部志穂さん)
小鳥ファンでなくても満足、強気の価格にも納得
販売しているのは、マグカップやお皿など雑貨、ぬいぐるみやアクセサリーもありそれぞれかわいい。コーヒーに必ずついてくることりクッキーは、わざわざ北海道から取り寄せるこだわり。
なかでも注目したいのは、スイーツのコラボ商品。手作りキャンディー専門店 キャンディー・ショータイムとの「オカメインコ レモンちゃんキャンディー」や、伝統飴細工専門店あめ細工 吉原との「小鳥飴細工」など、目を引く新商品が次々と開発されていく。
通販には対応していないが、ケーキセットのケーキは女性に人気の野菜スイーツ専門店「パティスリーポタジエ」とコラボしたもので、とてもおいしい。価格はケーキ付ドリンクセットが1,500円(税別)となかなか強気だが、1つひとつ鳥かごでテーブルに運ばれ、味わうと納得してしまう。
そう、特別小鳥が好きだったというわけでもないのに。