はじめまして。GMOペイメントゲートウェイ イノベーション・パートナーズ本部 マーケティング支援部 サイト改善チームの高畑です。当社は、企業向けにクレジットカード決済やコンビニ決済などを一括で導入できる総合決済サービスや金融関連サービスを提供する会社です。「イノベーション・パートナー」としてお客様のビジネスの成長を支援するために、日々事業を展開しています。
その中で、私たちマーケティング支援部は、お客様と二人三脚で成長し、お客様がより良いサービスを提供できるように、ECサイトへの集客から、分析、改善にいたるまで、主にEC事業の成長に寄与するサービスを多数取り扱っています。当連載では、そんな私たちが携わってきたECサイトの成長支援プロジェクトにおける、「プチ改修」の重要性と具体的事例についてご紹介いたします。
今すぐにでも始めることができる ECサイトのプチ改修とは
まず、「ECサイトにおけるプチ改修とは何か」についてご説明いたします。 プチ改修とは、「カートシステムに手を入れたり、デザインリニューアルを行ったりといった、大規模な変更を行わないECサイト改善」のことを指します。 具体的には、Google オプティマイズやOptimizelyなどの「ABテストツール」、KARTEやFlipdeskなどの「接客ツール」を用いた改修のことです。
「なぜプチ改修をお薦めするのか？」「やればいいのはわかっているけれど、そんなに効果があるのか？」と思われている方もいらっしゃるかと思います。そこで、ご覧いただきたいのが次のグラフです。
こちらのグラフは、当社がお手伝いしたアパレル企業様2社のEC売上推移です。どちらもご支援当初の2015年には数千万円規模の売上だったものが、2021年11月には約4倍の差異になっています。この差に寄与したのがプチ改修の有無です。
赤線で示しているA社は、2018年頃まで広告費を増やすことで売上を向上させていました。しかし、CVR（Conversion Rate:コンバージョンレート）の伸びに限界を感じ、少しずつサイト改修を実施。接客ツールの導入も順次行っていきました。その結果、ECサイトに流入したお客様が効率的に購入できるようになり、売上に直結していくようになったというわけです。
なお、青線で示しているB社は、A社よりもトラフィックが潤沢にあったものの、それを刈り取る施策を行う頻度があまり高くありませんでした。その頻度の差が一因として、売上成長にも表れていると考えられます。
このように、すでに広告やSEOにかけている費用を無駄にせず成果を積み上げるには、細かくECサイトを見直していく必要があります。そこでお薦めしているのが、プチ改修です。
