BtoEは「Business to Employee」の略称で、企業と従業員の間で行われる取引のことを意味する。主に企業から従業員に対して提供されるサービスを指し、通常よりも割安でサービスの利用や商品の購入が可能になるなど、福利厚生サービスに近い形で提供されるケースが多い。
BtoEの例としては、無料もしくは割引価格で利用できる社員食堂、周辺飲食店、自販機、オフィスコンビニや、企業が提携する宿泊施設、エステ・マッサージなどといったリラクゼーション設備を割引料金で利用できるものなどが挙げられる。自社製品の社割販売を専用ECサイトで行うケースなども、これに該当する。
なお、近年は従業員のスキルアップやリスキリングを手助けする学習支援もBtoEとして注目を集めている。いずれも、社内にリソースを有しない企業では直接運営ではなく、外部企業に委託してサービス提供を行っているケースが多い。
BtoEが注目される背景には、少子高齢化や働き方の多様化にともなう人材不足の深刻化が存在する。福利厚生の充実により、魅力的な会社として働くメリットを打ち出せれば、人材獲得を有利に進められるようになったり、従業員のエンゲージメント向上を実現できたりと、企業にとってもメリットが大きいものだといえる。
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