SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

「持続的な購入」を目指すCRO

将来的にはパーソナライズも ビジネス全体で利益を最大化するスマート・プライシング

「持続的な購入」を目指す、コンバージョン率最適化=CROについて解説していきます。第19回は、スマート・プライシングについてです。

コンバージョン率を超簡単に上げる方法

 広告やセールだけでは「持続的な購入」には至りません。そこで、一発屋とは一線を画した、CRO(コンバージョン率最適化)を図る上で役に立つソリューションを取り上げながら、最適解を探す旅をこれまでしてきました。

 この旅を終える前にもう一度、CROとは何なのか確認しておきます。もちろん、大原則はコンバージョンの絶対数を増やすことです。その物差しのひとつとして、CVRがあります。データに基づかなければいけません。加えて、接客のためのリアルタイム性と、持続成長のための継続性を説きました。

 それでもまだ「CVR向上と何が違うのかわからない」という人のために、CROの重要性を15秒で100%理解できる例を挙げます。

 売価です。いわゆるホームページと決定的に違って、ECでは廉価で販売すればCVRもコンバージョンの絶対数も向上します。

価格競争に疲弊しているなら、スッと腹に落ちるはず

 ただ、利益は目減りします。客単価をKPIのひとつにしていたら、矛盾が生じます。いけません。持続的な成長にはなりません。では、「持続的な購入を目指すCRO」とは。

 それなりに売れて、一受注ごとの利益がそれなりにあって、ビジネス全体で利益が最大化される、それにふさわしい最適な価格を見つけることです。つまり、コンバージョン率最適化というのは、それなりを探す、利益の最適化そのものなのです。粗雑な商売では、CVRと利益が相容れません。

 また、持続というと、定期購入を思い浮かべるかもしれません。ですが、多くの商品には寿命があります。これまで一緒に考えてきたのは、商材ではなく、接客など持続可能な経営スタイルなのです。言い換えれば、廉売や広告に依存しない施策です。広告宣伝費の分だけ粗利を産み出せる可能性を忘れずに。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
価格の最適化:スマートプライシング

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
「持続的な購入」を目指すCRO連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

株式会社インフォプラス マーケティングソリューション部 シニアコンサルタント 佐藤英俊(サトウ ヒデトシ)

インフォプラスでは、カジュアル担当。衣料品産業専門ということではなく、人間が形式ばっていないという意味である。「ABテスタ」の生みの親でもあり、モノ作りや新規事業に経験が深い。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/3074 2016/05/09 08:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング