SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Academy(イーシージン・アカデミー)とは、自社ECのプロフェッショナルの育成を支援する講座の総称です。ECzine編集部が企画し、基本となる「2日でわかるEC構築・運営基礎講座」ほか、その時々のトレンドをいち早く学んでいただけるようテーマ別講座をご用意しています。

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

  • 前回のECzine Dayのセッションの様子をレポート記事でお読みいただけます。

  • 過去開催時のイベントテーマをまとめてご覧いただけます。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2021 December

2021年12月7日(火)10:00~16:00

「季刊ECzine」とは、年に4回、EC業界の重要ポイントだけをまとめてお届けする紙の雑誌です。ECの最新トレンドを取り上げた「特集記事」のほか、重要なトピックスに関する知識を上書き保存する「定点観測」、EC業界のニュースや記事を振り返るコーナーなど、自社のECビジネスを俯瞰していただく際のヒントになる内容が満載です。

季刊ECzine

2021年秋号(vol.18)
特集「Cross over, Enthuse fans!~店舗、スタッフ、EC&デジタル活用の次なる一手」

「季刊ECzine」購読者なら
誌面がウェブでも読めます

季刊ECzine vol.11定点観測

政府もペイ合戦に参入 Apple Cardが示唆するもの

 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。PAYの高野さんに、決済について聞きました。※本記事は、2019年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.11』に掲載したものです。

電子版(誌面)はこちらから閲覧できます。

還元祭りの後の定着がキモ 生き残りのカギは付加価値

 いよいよ始まった、消費税増税とキャッシュレス還元。キャッシュレス還元の施策として、高野さんがまず挙げたのがJR東日本のICカード「Suica」だ。もともとSuicaへのオートチャージも可能な「JRE CARD」というクレジットカードがあり、定期の購入や加盟店での利用でJREポイントが優遇されていた。それが、政府のキャッシュレス・消費者還元期間となる2020年6月までのキャンペーンとして、JRE CARD優待店等でクレジットカ ード決済すると5.5%ポイント還元、そして対象店舗で、事前にウェブ登録したSuicaカード、モバイルSuicaで決済すると2%還元を行っている。ユーザーが多いこともありマスメディアでも取り上げられた。

 これまでキャッシュレスといえば、デジタルファースト企業による二次元コード決済が話題の中心になっていたが、Suicaでも還元が実施されるというニュースは大きな注目を集めたと言えよう。

 キャッシュレス還元施策には、政府も名乗りを上げている。「マイナンバーカードを活用した消費活性化策」だ。民間のキャッシュレス決済手段とマイナンバーベースで取得したIDを紐付け、一定額をチャージした人に対して「マイナポイント」と呼ばれるポイントを付与し、最大25%も還元するという取り組みである。これには高野さんも「どのような形でサービス展開されるのかまだイメージがつかない」という感想だ。

 そもそもEC業界においては、楽天スーパーポイントやTポイントなどが購入やリピートのフックになっているのは周知のこと。事業者でも各々ポイントを付与していたが、ポイント訴求の施策が目立つようになるにつけ、統一を求める声も上がっていた。

 しかしながら総務省の発表によれば、マイナンバーカ ードの普及率は2019年年7月1日現在で13.5%程度。政府が目標として掲げていた2019年3月末時点で68%という数字には遠く及ばない。マイナンバーカードの利便性を上げたいという政府の思惑もあるのでは、と高野さんは推測する。

 「コード決済の利用者数はそれほど多くないので、これから伸びていく可能性は十分にあり、キャッシュレスは一定割合では普及すると思います。東京オリンピックに向けて、キャンペーンはさらに加熱するでしょう。2020年は、キャッシュレス化は進む年になるはずです」

 ただし、問題は2021年以降だ。政府のキャッシュレス・消費者還元期間は2020年6月までであり、PayPayをはじめコード決済提供事業者が行うキャンペーンは、あくまで各社のマーケティング費用でまかなわれているもの。ポイント還元やキャッシュバックは、永遠には続かないだろうと予測される。キャッシュレスサービス導入を促進するため一定期間は免除されている決済手数料も、いずれは毎回発生する負担になるだろう。中小零細小売事業者の視点では、現金決済に比べてキャッシュフローが遅くなるなどのデメリットもある。ある種のお祭りとも言える推進期間の後に、どう定着させるかは政府や決済サービス提供者の課題だろう。

 「しばらくの間は、コード決済のほうが現金よりもお得だから、という理由で使う消費者が多いはずです。現金を持ち歩かなくて済む、小銭がいらないといった利便性だけで言えば、クレジットカードや交通系ICカードも同様のはず。コード決済はインターネットにつながっているからこそ、たとえば信用スコアに利用できたり、別のサービスが便利に利用できるなどの付加価値がつけられる。そこをどれだけ工夫できるかで、その後の利用頻度などに差が出てくるでしょう」

 日本では今年6月にLINEが独自のスコアリングサービス「LINE Score」を発表。

 「中国では信用スコアが国民の生活に本当に影響していると感じます。その理由は、Alipayが生活のインフラになっているからです。ECやフードデリバリーだけでなく、医者にかかるといったことまでAlipayで済むようにな っているので、スコアリングの精度も上がるし、そこから導き出される行動の是非も正しくなって、影響力が大きくなるわけです。LINE Scoreがそのレベルまで到達できるかは未知数です」

 大型キャンペーンを連発するPayPayの存在は大きく、 LINE Payの日本における影響力は、Alipayと同等とまではいかないところだろう。EC・小売事業者にとっては、導入を検討するサービスが複数あるという状況が続きそうだ。

この記事は、紙の雑誌『ECzine』に掲載した限定公開の記事です。
続きは以下の方法でお読みいただけます。

次のページ
Apple Cardで変わるか キャッシュレスの新しい体験に期待

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
季刊ECzine vol.11定点観測連載記事一覧

もっと読む

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/premium/detail/7284 2020/02/05 07:00

Special Contents

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2021年12月7日(火)10:00~16:00

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング