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季刊ECzine vol.11定点観測

Google内でショッピング完結 顧客に選ばれる努力はより重要に

 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。アタラの岡田さんに、Googleについて聞きました。※本記事は、2019年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.11』に掲載したものです。

スマート自動入札に季節調整機能 オフライン来店計測も実現

 例年、夏から秋にかけてホリデーシーズン向けのアップデートをリリースするGoogle。今年も3つほど特徴的な機能が発表されている。

 まず注目すべきは、スマート自動入札で季節調整の機能が導入された点だ。従来のスマート自動入札は、設定した目標CPAと予測されるコンバージョン率から逆算してGoogleが機械学習で自動的に入札単価を調整していたが、新商品の発売や即時的な需要の変化など、通常時とは違う環境になった際の調整にはあまり強くなかった。短期的なイベントや明らかな繁忙期などの外的要因でトラフィックやコンバージョン数が大きく変動する商材を扱う事業者のなかには、これが障壁となりスマート自動入札の導入をためらっていた人もいるだろう。それが今回のアップデートにより、入札戦略内に追加項目として「期間」や「想定されるコンバージョン率の変化」のパラメーターを設定し、条件に合致した場合は追加項目の設定内容に沿って入札ができるようになっている。

 「扱う情報量が増える昨今、スマート自動入札に移行していく流れは世の中の動きとして不可逆ですが、全自動でとんでもない入札単価を支払うことになるよりは……と手動で対応していた事業者も多くいるのではないでし ょうか。業務量や人的リソースから考えても手動での運用を続けるのは難しいご時世、とくに繁忙期がはっきりしている事業者の方にはぜひ使ってもらいたい機能です」

 ふたつめのアップデートもスマート自動入札に関連するものである。スマート自動入札のコンバージョンポイントに「来店」の項目が加わり、オフラインの来店目標を設定することが可能となった。実店舗を持ち、オンラインとオフラインの在庫を連動して管理している企業や、来店した顧客に対しサービス提供を行う業態の場合に有効活用できる機能と言えるだろう。

 3つめは、10月15日よりYouTube広告に実装された「バーチャルメイク」機能だ。これは、Googleが今年の「カンヌイオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」で発表した、視聴者がスマートフォンの前面カメラを用いて、YouTubeクリエイターと一緒にバーチャル空間で、メイクを試すことができる「AR Beauty Try-On」のベ ータ版となるもの。マストヘッドとTrueViewディスカバリー広告で利用できるようになっている。化粧品メーカーNARSでは同機能を使い、アメリカ、英国、カナダ、オーストラリアで 2,000万人にリーチすることに成功していると言う。

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