流通経済研究所は、コニカミノルタマーケティングサービスと共同で「売場前行動研究プロジェクト」を立ち上げた。スーパーマーケットチェーンを展開するカスミの協力のもと、スーパーマーケットの店舗で売場実験を実施し、売場の変更がショッパーの行動に与える影響を明らかにする。
同プロジェクトは、参加メーカーが抱える課題や問題意識に基づき、スーパーマーケットで売場実験を実施し、効果的な売場づくりに資する知見を得ることを目的として実施するもの。流通経済研究所の店頭・ショッパーに関する豊富な研究知見をベースに、コニカミノルタマーケティングサービスのカメラによるデータ取得と解析の技術を活用し、カスミの店舗における売場実験を通じて、売場前行動を研究し、売場づくりへの示唆を得る。
同プロジェクトの特徴は、実店舗で売場を変更する「A/Bテスト」を実施できることで、メーカーが保有する仮説の検証が可能。また、参加メーカーの自社カテゴリーの売場実験の詳細な結果のほか、ほかのカテゴリーの実験で得られた基礎的な研究知見も共有するという。
両社は同プロジェクト立ち上げを記念して、7月13日(火)に無料のウェブセミナーを開催。プロジェクトの概要やねらいを紹介するとともに、これからのスーパーマーケットの売場について議論するとのこと。