UsideUとヒト・コミュニケーションズは、ヒトコムの専門知識を持ったオペレーターとUsideUが提供する遠隔接客ツールTimeRepを活用したアバター遠隔接客を通じて、常盤薬品工業社が展開する化粧品「excel」の売り場の活性化・売上実績の向上(未実施期間との対比120%)および人員効率化・生産性の向上に貢献したことを発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大により、非対面での生活様式が定着しつつある。また、化粧品販売コーナーにおいては、スペース上の関係からも接客人員を配置できない場合がある。これを受けて、両社の強みを生かした同プロジェクトの実施に至ったという。
同プロジェクトの実施結果は、次のとおり(実証期間:2020年11月~12月および2021年2月~3月)。
ひとりのオペレーターが3店舗を担当し、店頭販売における生産性の向上を実現
非対面でありながら、専門知識を持ったオペレーターとのコミュニケーションによる買い物体験ができる機会の提供を行うとともに、ひとりのオペレーターによる多店舗対応というオンラインならではの特性を活かした、クライアントの生産性向上にも貢献した。
アバターを活用した積極的な声がけにより売上向上に貢献
展開期間において、接客数や平均購入点数について、過去の店頭スタッフ配置時との比較では遜色のない結果となり、実施していない期間との対比では120%の売上となった。
あらゆる年代層が関心を持って体験、幅広い消費者アプローチ手段としての有効性を確認
購入年齢層は、アバターにあまり抵抗がない20-30代が中心とはなっているものの、40代の消費者も20%近くを占めている。
今後は、接客のデジタル化により取得可能となるデータを解析し、「オンライン接客」のノウハウ化、接客フローの最適化などに取り組むことで、全国の店舗やサービス拠点で「アバター販売員」が業務を請け負う体制を整え、コロナ禍における新たな販売促進手法として展開を強化していく考え。