MMD研究所は、「2021年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」を実施し、その結果を発表した。なお、同調査ではアンケート調査により回収されたサンプルを人口構成比に合わせるために、ウエイトバック集計を行っている。
普段の支払い方法は「現金」9割で根強く クレジットカードは7割、スマホ決済は4割
18歳~69歳の男女45,000人を対象に、普段の支払い方法について聞いたところ(複数回答可)、トップは「現金」で90.8%、次いで、「クレジットカード」が73.3%、「スマホ決済(タッチ式、QRコード式含む)」(以下スマホ決済)が41.2%という結果に。
年別比較で見ると、2020年7月に比べ「スマホ決済」がもっとも増加しており、3.4ポイント上昇していることがわかった。
QRコード決済の認知は9割超え 現在利用しているのは3割程度に
18歳~69歳の男女45,000人に、QRコード決済の認知・利用状況について聞いたところ、もっとも多かったのは「現在利用している」で33.3%。次いで、「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない」で19.6%、「QRコード決済という言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」で14.6%となった。
これをファネル分析で見てみると、「認知」は93.9%、「内容理解」は71.5%、「利用経験」は47.4%だった。
QRコード決済、利用開始時期最多は2020年前半のコロナ禍 「PayPay」が利用トップ
QRコード決済を現在利用している人(n=21,529)に、もっとも利用しているQRコード決済サービスについて聞いたところ、トップが「PayPay」で43.1%、次いで「d払い」が18.2%、「楽天ペイ」が15.4%という結果に。
前問で回答したもっとも利用しているQRコード決済サービスをいつから使い始めたか聞いたところ、「2020年1月~6月」が16.5%ともっとも多く、次いで「2019年7月~12月」が16.3%、「2019年1月~6月」が13.9%という結果となった。
利用検討のQRコード決済サービスの上位は「PayPay」「楽天ペイ」「d払い」
QRコード決済の利用を検討していると回答した人(n=4,958)に対して、もっとも利用を検討しているサービス名を聞いたところ、トップが「PayPay」で20.2%、次いで「楽天ペイ」が18.7%、「d払い」が16.2%という結果となった。
調査概要
- 調査期間:2021年1月1日~1月4日
- 有効回答:45,000人
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:18歳~69歳の男女