大日本印刷(以下、DNP)は、クレジットカードなどの決済に対応したクラウドサービス「DNPマルチペイメントサービス」と、セイコーソリューションズが運用する「Linkto(リンクト)モバイルオーダー」を連動させ、2021年1月に新たなモバイルオーダーサービスを開始する。
注文と決済を事前に行うことで、スムーズなテイクアウトやフードコートでの商品提供を実現し、店頭などでの接触を極力控えて、感染症のリスクの低減などにつなげることができる。
新型コロナウイルスの感染防止を契機に、新しい生活様式であるニューノーマルの構築が加速するなか、生活者が自分の情報端末から事前に商品を注文し、店舗でスムーズに商品を受け取ることができるモバイルオーダーサービスの需要が高まっている。
セイコーソリューションズのLinktoモバイルオーダーは、生活者が商品をウェブサイトで注文して店舗で受け取る「BOPIS(Buy Online Pickup In Store)方式」サービスで、テイクアウトに対応する飲食業界やフードコードを運営する商業施設で導入されている。
一方、DNPマルチペイメントサービスは、国際ブランドのクレジットやプリペイド、デビットなどの多様な決済手段を安全に運用でき、導入企業は契約先の決済会社と個別のシステム接続などの手間なくサービスを開始することができる。
今回、両システムの連動によって、事前決済時の国際ブランド対応のクレジット・プリペイド・デビット決済利用が可能に。導入店舗は、生活者と店員双方の感染リスクを低減することができる。
同サービスの主な特徴は、次のとおり。
- DNPが運用する高度な情報セキュリティ基盤を活用し、店舗以外の場所での事前注文から決済までの一連のサービスを安全にワンストップで実現。
- ウェブブラウザで利用可能なサービスで、専用アプリなどのダウンロードが不要のため、生活者は手軽に事前注文から決済をすることが可能。
- オプションとして、プリンターやタブレット端末などの周辺機器の提供、各種プロモーション支援、BPO(Business Process Outsourcing)などの業務支援サービスを提供し、より店舗の実情に沿ったかたちでサービス運営をサポート。
今後は、チェーン店をはじめとする飲食業界のほか、流通・小売業界やテーマパーク、イベントスペース、スタジアムなどの幅広い業種・業態の事業者向けに同サービスを展開していくとのこと。