トランスコスモスの100%子会社である上海特思尓大宇宙商務咨詢(以下、トランスコスモスチャイナ)は、中国のECモールであるTMALLが2020年2月に開始したアパレルカテゴリーキャプテンGROW計画(カテゴリーが持続的な成長を実現した4つの要素。浸透力<Gain>、リピート購入<Retain>、商品価値<bOOst>、関連製品<Widen>で構成される)において、TMALLのビッグデータとGROW2.0を活用し、アパレルカテゴリーキャプテン(トップブランド)の成長をサポート。これにより、4月に「TMALLアパレル2020年第1四半期の消費者オペレーションベストサービスパートナー」を受賞した。
同社は、企業のデジタルトランスフォーメーションのパートナーとして、2006年に上海で事業を開始。中国市場において、コンタクトセンターサービス、ニューリテールサービス、デジタルマーケティングサービスなどを、中国国内や海外の70を超えるブランドに提供している。
「TMALLアパレルカテゴリーキャプテンGROW計画」は、エントリーをしたサービスパートナーに対し、TMALLアパレル事業部が一連の選考と評価を行い、マーケティングリサーチ、戦略的コンサルティング、広告配信、データ活用、クリエイティブ・コンテンツ、オムニチャネル上の会員情報の一元管理などの能力を備えているISV(Independent Service Vender:サービスパートナーを指す)を選出・育成することが目的。ISVサービスエコシステム(サービスパートナーはデジタル化力とアリババデータツールの活用力をもち、ブランドのデジタル化運営をサポートすること)の構築により、ブランドのデジタル戦略を支援していく。
具体的には、TMALLアパレル事業部がカテゴリーキャプテンに対し、ISVのサービスエコシステムを通じて、次のマーケティングツールの活用により、消費者中心のマーケット分析やプロモーション施策の最適化を支援していくという。
- アリババデータバンク(アリババグループが保有する統合データベース)
- ストラテジーセンター(市場概観データ/顧客細分化/ユーザーインサイト/トラッキングの最適化で構成された戦略策定ツール)
- 会員管理プラットフォーム(自社会員を管理できるツール)
- ビジネス参謀(商品タイトルの最適化、売れ行き状況、顧客の店舗内行動、アクセス数を把握できるツール)
トランスコスモスチャイナは、GROWの活用に関する理解だけでなく、タオバオパートナーとしての豊富なEC運用経験やノウハウを活かし、ブランド企業をサポート。また、一般競争入札を経て、cobbe(中国の家庭用品ブランド)、TATA(中国のシューズブランド)などのトップブランドと提携し、カテゴリーキャプテンGROW計画で高度な伸長を実現することを支援するとのこと。
同社はTMALLと連携し、引き続きGROW 2.0をもとに、より多くの企業にデータ活用と消費者を中心としたオペレーションサービスを提供していく。業界と消費者に対するデータ分析を行うことで、消費者システムおよび「ヒト、モノ、シーン」の消費者オペレーションとマーケティングシステムを構築する。
同時に、GROWモデルを活用し、ブランドの商品や業界での成長戦略策定をサポートし、激しい競争環境下での「ヒト-モノ-売上」の成長を支援する。