ヤフーは、マーケティングソリューション事業において、プログラマティック広告領域の取り組みを強化していくことを発表した。
昨今では、従来のオープンな入札から、限定された広告出稿者と媒体社間で取引が成立するプライベートマーケットプレイスなどの新しい取引形態に注目が集まっている。またヤフーでは、グローバル規模でより多くの広告出稿者に媒体枠を販売し、信頼性を担保しながら収益の最大化を目指しており、今回、Yahoo! Japanにおけるプログラマティック広告の領域を強化し、より信頼性の高いインターネット広告取引を行う環境を提供することを決定したという。
広告出稿者側は、Yahoo! JAPANが提供する広告サービスまたはYahoo! JAPAN以外の第三者が提供する広告サービスを利用し、「Yahoo!アドエクスチェンジ」を通じて「Yahoo!アドパートナー(※1)」に参加する媒体社や、他社のSSP、アドエクスチェンジとの広告取引が可能となり、さまざまなデバイス、フォーマットを買い付けることで、リーチできるオーディエンスがを拡大する。
さらに「Yahoo!プライベートマーケットプレイス(※2)」との連携により、一部の広告出稿者に対して、Yahoo! JAPANを含むプレミアムな媒体から最適な媒体枠を取引可能とし、これまで以上に柔軟な配信設計を実現する。
また、Yahoo!アドエクスチェンジでは、Yahoo! JAPANの広告サービスにおいてYahoo! JAPANのマルチビッグデータを活用した高度な広告取引も可能とする。
媒体社側は、Yahoo! JAPANの提供する「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」や「Yahoo!プレミアムDSP」に加え、Yahoo!アドエクスチェンジを通じて国内外の主要なDSPにリアルタイムでアクセスが可能となり、媒体の収益性向上を実現できる。それにともない、媒体社向けの収益化プログラムであるYahoo!アドパートナーは、Yahoo! JAPANが提供する広告サービスだけでなく、Yahoo!アドエクスチェンジ経由でアクセス可能な全ての広告を対象に展開を行う。
Yahoo! JAPANは、広告出稿者および媒体社にとって信頼性の高い広告取引を実現させ、今後もマーケティングソリューション事業を加速させるとした。
※1 Yahoo!アドパートナー: 媒体社の運営サイトにおいて、広告を掲載することで収益をあげる媒体社向けプログラム。これまではYahoo! JAPANの広告サービスに限定されていたが、今後は「Yahoo!アドエクスチェンジ」経由でアクセス可能なすべての広告を対象に収益化が可能となる。
※2 Yahoo!プライベートマーケットプレイス: 「Yahoo!アドエクスチェンジ」のプラットフォームを利用し、一部の広告出稿者と媒体社間で行われる広告取引。Yahoo! JAPANを含む「Yahoo!アドエクスチェンジ」に参画するプレミアムな媒体が含まれ、特定の広告出稿者にとって、自由に入札が可能なオープンオークションによる取引よりも柔軟性の高い最適な広告配信が可能となる。