PayPay株式会社、LINEヤフー株式会社、LINEヤフーの国内金融中間持株会社であるZフィナンシャル株式会社は、関係当局の許認可などが得られることを前提として、Zフィナンシャルが保有するPayPay銀行株式会社の普通株式およびA種優先株式をPayPayに譲渡することを決定した。PayPayを中心とした金融事業の拡大が目的。
PayPay銀行は、インターネット専業銀行「ジャパンネット銀行」として2000年9月に創業した。2018年2月にはヤフー株式会社(現・LINEヤフー)の連結子会社となり、グループ内の銀行機能を強化してきた。また、2021年4月には「ジャパンネット銀行」から「PayPay銀行」へ商号変更を行い、「PayPay」アプリを通じて口座開設が可能になっているほか、PayPayが提供する給与デジタル払い対応サービス「PayPay給与受取」でも、給与受取口座の入金用口座番号としてPayPay銀行の機能を活用するなど連携を深めている。
このような状況下で、PayPayはユーザーや加盟店、法人へ金融を中心とする利便性や顧客満足度のさらなる向上を目指すために「PayPay」のミニアプリでのサービス連携だけでなく、PayPay銀行との一層の連携強化が重要であると考えているとのこと。PayPay銀行がこれまで培ってきた事業経験に加えて、PayPayが新たに株主として経営に参画することで、PayPayグループの各種サービスとの連携を加速させる。加えて、PayPayが擁するデータや技術力を活用した商品・サービスの開発、アプリとの融合による新たな金融体験の提供にむけて取り組んでいく。