Shopifyの日本法人・Shopify Japan株式会社は、年2回発表している「Boring Editions」を発表した。今回のアップデートでは、あらゆる機能の分析と改善に焦点が当てられている。具体的な内容は次のとおり。
アップデートされた機能・製品(一部抜粋)
顧客のアカウント体験の進捗管理
- シームレスな注文と返品の管理:パスワード不要のログインによって、顧客は統一されたアカウントで注文と返品のあらゆる側面を管理できる
- より良い顧客関係の構築:Zigpollなどのアプリを活用してフィードバックを収集し、それを単一の顧客記録に保存。より効果的なエンゲージメントを実現する
- 顧客体験のパーソナライズ:コード不要で顧客アカウントページにパーソナライズされた体験を数分で構築できる。その結果、シームレスでブランディングされた体験が提供によって顧客のストレスを軽減し、売上向上が目指せる
- BtoB機能の強化:顧客アカウント拡張機能を使用すると、見積もり、請求書発行、一括注文、BtoB専用ストアフロントなどのセルフサービス機能を、よりスムーズにカスタマイズして提供可能となった
反復作業を避けるためのワークフロー改善
Shopify Flowは、在庫管理、ロイヤリティプログラム、割引設定など、繰り返し作業を排除するカスタムワークフローを設定することが可能。次の機能が改善された。
- 返品と交換:返品を管理するために特別に設計された新しいトリガーとアクションにより、返品ワークフローの多くを自動化。商品が返送されない場合は、返品をキャンセルできる
- マーケティング自動化:Shopify Flowのマーケティングテンプレートは、Flowライブラリから容易にアクセス可能に。これにより、テンプレートを使って、カゴ落ちメールやウェルカムメールなどのキャンペーンをスムーズに設定できる
- セグメントトリガー:事業者は、顧客が参加または離脱したタイミングで業務ワークフローや重要なマーケティングの瞬間を自動化できるようになった
パーソナライズされたShopify チェックアウト
最適化されたカートインフラにより、ロード速度が最大50%向上し、チェックアウトブロックがすべてのプランで利用可能となった。カスタマイズされた購入完了ページを作成できる。また、次のような機能を強化することで、新規注文についても改善された。
- チェックアウトのカスタマイズ:発注のチェックアウトにカスタマイズが必要な事業者は、チェックアウト拡張機能にアップグレードできるようになった
- BtoB向けバンドルオプション:複数の商品をいくつか組み合わせてセット販売するバンドル注文に対応する際、事業者は顧客のニーズに合わせた商品構成や購入オプションをカスタマイズできるようになった。どのようなチェックアウト方法でも対応可能
- サポート機能:Shopify Functionsを活用したチェックアウトルールや支払い・配送のカスタマイズが、見積注文でも実行可能となる
Shopify POSのアップグレードによるスムーズな対面販売
直近のブラックフライデー・サイバーマンデーの週末には、日本におけるShopify POSの売上が、前年比36%増となった。最新のPOSアップデートの一部は次のとおり。
- Shopify POSのバンドル機能:事業者は、Shopify POS を通じてバンドル商品を直接管理および販売できるようになった
- 分割画面での販売:POSの検索結果が分割画面ビューで表示されるようになり、検索結果がカートと並んで常に閲覧可能となった
- POS のメタフィールド:POSでも、製品や顧客情報など通常の管理画面で取り込めない特定の情報を追加するための機能であるメタフィールドが利用可能となった。販売者は、自社で収集したデータを活用して、より効率的なマーケティングコミュニケーションを実現できる。
様々なニーズに応える配送オプション
発送および配送設定が、次を含むより多くのShopify注文ソースに適用されるようになった。
- FacebookやAmazonなどの第三者チャンネル
- 見積注文の請求書
- 定期購入注文
- 注文の編集
これまで、事業者が設定した注文ルーティングを制御するルールや設定は、オンラインチェックアウト注文にのみ適用されていた。現在は、一度だけ発送ロジックを設定すれば対応が可能となっている。