TOPPANは、企業の顧客データを安全に統合・分析するための「TOPPAN データクリーンルーム」を開発した。これにより、企業は自社で収集したファーストパーティーデータを活用して、プライバシーに配慮しながら顧客の購買・来店傾向の分析や、ターゲティング広告の配信が可能になる。なお、同社は第1弾として流通企業を対象に提供を開始した。
「TOPPAN データクリーンルーム」の特徴
データクリーンルームとは、個人のプライバシーを保護しながら複数事業者のデータを掛け合わせるクラウド環境のこと。TOPPAN データクリーンルームでは、TOPPANホールディングスのグループ会社であるONE COMPATHが運営する「Shufoo!」のメディア情報や、協業中のunerryがもつ流通などの人流データを接続できる。流通企業は、複数事業者間のデータを掛け合わせて、顧客の購買・来店傾向を個人を特定せずに分析し、販促広告を配信できるようになる。
プライバシーを保護しながら購買・来店傾向分析や広告配信が可能
ファーストパーティーデータを活用することで、プライバシーを保護しながら顧客の統計情報の抽出やウェブ広告の配信が可能。また、TOPPANグループのセキュリティ情報技術やノウハウを活かし、安全なデータの取り扱いを実現する。
ファーストパーティーデータの利活用
第1弾では、Shufoo!ユーザーの店舗閲覧傾向データや、協業中のunerryが提供する流通などの人流データをアセットとして活用できる。流通企業を中心とした顧客の行動情報や、広告販促による来店・購買状況への影響などをデータとして可視化。これにより、広告施策の効果を測定し、来店・購買の傾向を把握した上で、新たな広告配信が可能となる。