マクロジは、クロス・マーケティングに調査を依頼し、EC事業担当者または決裁者対象に、EC事業者が抱える課題について調査を実施した。調査内容の結果の一部は、次のとおり。
EC事業者の動向
ECサイト運営体制
同調査結果では、ECモールへの出店割合は楽天市場が全体の27%、次点でAmazon、Yahooがいずれも高い水準で続き、運営体制としては約3分の1(うち、全部委託が10.4%、一部委託が23.5%)が業務の一部または全部を外注しているという結果だった。
EC運営における課題
モールについては売上が上がらない、利益が残らない課題が多く、D2Cについては、利益課題は比較的少ないが、売上が上がらない課題がもっとも大きく現れた。
外注の選定基準についても調査した結果、「アドバイスだけでなく作業まで行ってくれる」というニーズが高かったことから、売上を上げるためのECにおけるノウハウだけでなく、実行するEC人材の不足にも課題を感じている企業様が多いと考えられる。
今後行いたい施策
今後行いたい施策としてはECサイトや商品ページの改修がもっとも需要が高まった。次点で新商品開発や仕入れ、また複数チャネルへの販路拡大、そして広告運用強化が続く結果に。EC市場においては競合が全国のエリアとなるので、他社との差別化を訴求し、売れるための制作が求められると推察される。
また、EC未出店の事業者の未出店の理由は「ノウハウがない」「資金不足」「実店舗運営に工数がとられEC店舗への出店ができない」が高い数字となっていた。
アンケート調査概要
- 調査期間 :2023年8月28日~2023年8月29日
- 調査地域 :全国
- 調査対象 :20~69歳の男女 EC事業者対象
- 有効回答数 :スクリーニング: 1万5,784サンプル、本調査:500サンプル
- 調査手法 :インターネットリサーチ
- 調査実施 :クロス・マーケティング