三井住友カード、日本総合研究所、ゼンリンマーケティングソリューションズは、三井住友カードが保有するキャッシュレスデータをもとに、日本全国の現金やコード決済を含むすべての決済手段を網羅した消費データを算出する拡大推計手法を共同開発した。同推計手法の活用により、新規出店エリアの消費市場やシニア層を含めた購買傾向など、キャッシュレスデータのみでは捉えきれなかった消費動向の把握が可能となる。
同推計手法により算出した消費データは、三井住友カードが提供するデータ分析支援サービス「Custella」において提供を開始した。
提供価値の進化
同推計手法の活用により、現金払い・コード決済などを含めた業種別消費データが提供可能に。同データを用いることで、新規出店時の市場調査、既存店舗の市場シェア算出、シニア層を含めた購買傾向の可視化、エリア別の見込み客数の検討などにおいて、より実態に近い消費データを前提とした分析が提供可能となる。
推計手法
三井住友カードが保有するキャッシュレスデータをもとに、キャッシュレス推進協議会が発表するキャッシュレス比率や国勢調査などの公的統計データ、さらに3社の知見・ノウハウを持ち寄ったエリア別・業種別の補正値を掛け合わせることで、より実態に即した消費データを算出。
従来消費データとして用いられることが多かった家計調査年報データと比較し、算出元となるデータ量が圧倒的に多く、また月次でのデータ提供が可能であるため、より精緻かつ季節要因を反映した消費動向を分析することが可能になるという。
第1弾として、消費分析地図サービス「Custella Maps」の有償追加オプションの申し込みユーザーに対し、同推計手法による消費データの提供を開始。今後も各種「Custella」サービスへの実装を順次拡大していく。