「飾る」だけが仕事ではない 視覚を軸に顧客とコミュニケーションを
はじめまして、PLAY inc.の齋藤和幸です。私はこれまで、大手国内ブランド、外資系ラグジュアリーブランドなど複数のアパレル企業で販売員・VMDを経験してきました。
アパレル業界ではOMOの推進が求められていますが、VMDこそ「店舗とECの連携」を行う役割として適任だと私は考えています。この理由を説明するにあたり、まず「VMDとは何か」について私の考えをご説明します。
VMDの仕事に対して、店舗のデコレーションや、ディスプレイをすることだと認識されている方も多いと思います。しかし、実は商品や店舗の開発にもかかわっており、総合的に店頭表現をプロデュースするのがVMDの仕事です。たとえば、展開キャパシティを決める棚割りや、店舗の顔であるウィンドウディスプレイなどのビジュアル・プレゼンテーションを決めるVPプラン、ブランドの陳列手法やルールを決めるVMDマニュアル作りなどを行っています。店舗を飾るのはそうした仕事の中の一部分です。
また、VMDはお客様の購買心理や行動に基づき、店舗什器の配置を決めるレイアウトや、お客様の流れに沿った商品配置なども行います。このようにお客様の心理を読み取り、視覚を軸とした五感に訴えかけるコミュニケーション全般を行うのがVMDの仕事の根幹だと考えています。言い換えると、「視覚効果とお客様心理をもとに売上の最大化や再購買を促すもの」となります。
VMDの仕事についての紹介は以上となりますが、さらに詳しく知りたい方は、私が参加しているメディアTopseller.Styleでも触れていますのでご覧ください。